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証券事務の仕事とは?
必要なスキル・資格、年収についても解説

2023年4月26日
 
証券 事務

証券会社の事務職を担う「証券事務」という職種を耳にしたことのある方もいらっしゃるでしょう。しかし、証券事務がほかの金融系の事務職とどう違うのか、イメージしずらい方も多いのではないでしょうか。この記事では、証券事務について知りたい方、興味のある方に向けて、証券事務を目指すうえで、知っておくべき情報について網羅的に解説しています。ぜひ参考にしてください。

目次


証券事務とは

 
証券事務職とは、証券会社の事務全般を指し、その業務は非常に多岐にわたります。以下で証券事務の詳しい仕事内容と、銀行事務などとの違いを解説します。
 

証券事務の仕事内容

証券事務の仕事内容は、主に以下の4つに分けられます。
 
・顧客との電話対応
株主からの受発注や顧客からの問い合わせ対応を電話で行います。
 
・株式に関連した業務
外国株式、投資信託、債券の注文などにも携わります。資格があれば株の売買もできます。
 
・営業やトレーダーのサポート業務
トレーダーが作成した受注伝票や証券関係の書類を、データ入力したり整理したりします。そのほか、データ入力や資料作成、セミナーの準備などのアシスタント業務も行います。
 
・金融商品の説明や販売
証券や通貨などの金融商品について、顧客に説明したり販売したりします。
 

ほかの金融事務(銀行事務)との違いは?

証券事務とほかの金融事務との違いは、勤務する場所と仕事内容です。証券事務や銀行事務などの金融事務は、それぞれの場所に特化した業務を行います。つまり、銀行事務は銀行で、証券事務は証券会社で勤務をします。
 
参考として、銀行事務の具体的な仕事内容を以下に3つ列挙します。
 
・口座開設や振込手続き、口座振替などの窓口業務
・定期預金、投資信託、海外送金、貿易取引の事務処理、外国通貨への両替などの後方業務
・金融商品の販売(証券事務と共通)
 

証券事務の時給・年収は?

 
証券事務を含む金融事務の平均時給は1,500円で、平均年収では426万円になります。同じ証券会社のなかでも、職種や業務内容によって給与額は大きく変わってきます。また、外資系投資銀行(日本でいう証券会社)では、企業や機関投資家がクライアントになるため、そもそもの給与水準が高い傾向にあります。
 
※参考:日本での金融事務の給与 Indeed(2023年3月時点)
 

証券事務に役立つスキル・資格とは

 
証券事務になるために特別な資格は必要ありませんが、金融業界に対する抵抗のない方が望ましいです。また、職業として証券に携わっていきたいという気持ちが必要になります。以下で証券事務の仕事に就くうえで役立つ代表的なスキルを3つ解説します。
 

オフィス系ソフトのスキル

証券事務には、オフィス系ソフト(WordExcel)を使いこなすことは必須です。特に証券事務は、データ入力や集計でExcelを使うため、使い慣れていない方はオフィス系ソフトの研修を受講しましょう。タッチタイピングもできるようにマスターしておきましょう。
 

お客様と接するコミュニケーション力

証券事務は顧客と接する機会が多いのため、コミュニケーション力が必要です。日常的に相手の話に耳を傾けて、相手が何を必要としているかを理解できるようにすることが大切です。そのうえで、的確な受け答えができるようにしておきましょう。また、経験を積むにつれて、証券取引や株の投資に関して顧客に提案することもあり、プレゼンテーション力も必要になることがあります。
 

金融に関する資格

証券事務になるために、金融に関する資格があると強みになります。金融の資格には以下のようなものがあります。
 

証券外務員資格

証券販売をおこなうための資格です。一種と二種に分かれており、二種では比較的リスクの低い証券を売ることができます。一種を持っていると、信用取引などリスクの高い証券も販売できます。
 

CFP、AFP

顧客の人生設計に関して経済的側面からアドバイスをする専門家です。いずれも民間資格です。取得が難しいのはCFPの方で、いずれも継続学習が義務づけられています。証券事務の人でもこの資格があると、住宅ローンなどについて助言できます。
 

FP技能士

CFP、AFP同様のファイナンシャルプランニングの専門家ですが、FP技能士は国家資格です。3級、2級、1級に分かれており、1級はCFP、2級はAFPと同等のランクです。資格に有効期限がないので、一度合格すると更新の必要はありません。
 

証券事務のよい点は?

 
証券事務のよい点や、やりがいを2点解説します。
 

金融に関する知識が身につく

証券事務として勤務していると、金融に関する知識が身につきます。保険や貯金の計画、税金の計算や住宅の購入など普段の生活でも役立つことは多いです。そのため、仕事だけでなくプライベートでも金融の知識を生かすことができます。お金は私たちの生活と切っても切れない関係なので、証券事務で得た金融関連の知識が実生活に役立つことは間違いないでしょう。
 

ファイナンシャルプランナーへのキャリアアップもできる

証券事務で得た知識を生かしてFP技能士やAFP・CFPなどの資格を取得できれば、ファイナンシャルプランナーへのキャリアアップも可能です。
 

証券事務の大変な点は?

 
証券事務には逆に大変な点もありますので、以下で2点解説します。
 

覚える専門用語が多い

証券事務は事務職とはいえ、覚える専門用語が多く、顧客から金融や経済に関する専門的な意見を求められる機会も多いです。また、金融に関する法律は改正されることが多く、改正後の内容を正確に把握し、理解する必要があります。場合によっては会社側から資格取得を求められることもあり、プレッシャーに感じる方もいます。
 

顧客のお金を管理するので、ミスが許されない

証券事務は顧客からお金を預かって管理するので、正確でミスのない作業が求められます。さらには、伝票などの処理を正確に行わなければならない一方で、スピードも求められます。万が一ミスが見つかったときは部署全員で原因を追究し、判明するまで帰れないこともあります。顧客の資産を預かる重大な業務であるという認識が必要で、常に緊張状態にあり、それをストレスに感じる方もいます。
 

まとめ

証券事務は専門性が求められる職種です。金融知識を深めることで、投資顧問や投資信託へのキャリアアップの可能性も大きく期待できます。語学力を習得して外資系投資銀行を目指す選択肢もあります。
 
そんな証券事務ですが、なかには未経験からチャレンジ可能な求人もあります。証券や金融に関する知識がどの程度必要かは会社によっても異なるため、まずは求人内容を確認してみましょう。求人検索の際には、マンパワーグループのJOBNETをぜひご活用ください。
 
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