ブラインドタッチを習得すると、入力速度や正確さがアップし、デスクワークの業務効率化につながります。この記事では、ブラインドタッチを身につけるメリットや基礎知識、習得するための手順や方法について解説します。すでにデスクワークに就いている方もこれから就業を目指す方も参考にしてください。
目次
ブラインドタッチ(タッチタイピング)とは
ブラインドタッチは、キーボードに目を落とさずに、モニターに目を向けたままキーボードで正確に文字や数字を入力するテクニックを指します。ブラインドタッチ以外に、タッチタイピングと呼ばれることもあります。ブラインドタッチは、パソコンの入力速度の向上に欠かせません。
ブラインドタッチ(タッチタイピング)のメリット
ブラインドタッチは、キーボードを見ずに文字を入力するため、パソコンで行う業務の処理速度が高められます。文字入力だけでなく、ExcelやWordなどのソフト入力の効率もあがるでしょう。
以下のメリットについては、この後詳しく解説します。
1.入力速度があがる
2.入力ミスにその場で気づける
3.入力のストレスが減少する
4.業務に集中しやすくなる
5.目、首、肩、手の疲労が軽減される
1.入力速度があがる
ブラインドタッチ(キーボードに目を落とさずにタイピング)を習得すると、入力のスピードが向上します。ブラインドタッチは、プログラマーをはじめとした専門的な職種にかぎらず、事務職にも役立つスキルです。入力速度があがることで、同じ時間でより多くの業務がこなせるようになり、効率化につながります。
2.入力ミスにその場で気づける
パソコンのモニターを見て入力するブラインドタッチは、入力ミスにその場で気がついて修正が可能です。キーボードを見ながら入力していると、モニターを確認するまで入力ミスに気がつかないまま、タイピングを続けてしまいます。入力ミス後の修正に時間を取られていると、業務時間がかかってしまいます。
ブラインドタッチで入力時にミスに気づけると、手を止める必要がないので業務スピードの向上につながります。
3.入力のストレスが減少する
ブラインドタッチができると、入力ミスでタイピングが中断することによるストレスを減らせます。入力ミスがあると、入力やテキスト作成の途中で作業が中断してしまうためです。修正作業に時間や集中力を奪われると、仕事の質が落ちる結果も招きかねません。
ブラインドタッチで入力ミスを減らせると、集中力の散漫や操作ミスの防止にもつながるので、入力のストレスが減少し精神的にも安心感が生まれます。
4.業務に集中しやすくなる
ブラインドタッチが身につくと、キーボードを見て文字を探す手間や正しくキーボードを打てているかを確認する必要がなくなります。そのため、文面を考えたり、文章の内容を精査したりするなど、本来考えるべきことに集中できるので、冷静な判断ができるようになります。
余計なことを考える必要がなくなるので、業務に集中することができるようになります。
5.目、首、肩、手の疲労が軽減される
ブラインドタッチは、長時間のタイピングでも目が疲れにくくなり、肩や首、手にかかる負担も減らせるメリットがあります。パソコンの入力で目が疲れる原因のひとつが、パソコンとキーボードの目線移動です。キーボードをのぞきこむような姿勢でのキーボード入力は、首や肩、手への負担につながります。
ブラインドタッチができれば、長時間のキーボード操作でも目や手、腰などに負担がかからず、疲れにくくなります。
ブラインドタッチ(タッチタイピング)の基本的なやり方
キーボードを見ずに入力するには、ホームポジションの位置をきちんと把握することが大切です。
1.パソコンモニターを見ながらキーボードに目線を落とさずに入力する
2.指の「ホームポジション」を覚える
キーボードを見ながら入力することが癖になっている方も多いでしょう。ブラインドタッチでは、キーボードに目線を落とさずに、ホームポジションから指を動かしてキーの位置を探ります。ホームポジションとは、最初にキーボードに指を置く位置のことです。
左手の小指・薬指・中指・人差し指はA・S・D・F、右手の小指・薬指・中指・人差し指は、;(れ)・L・K・Jに置きます。入力時は、常にホームポジションを意識しましょう。
ブラインドタッチ(タッチタイピング)の習得手順
ブラインドタッチを身につける流れを、順を追って解説します。
1.ホームポジションで打つ練習をする
2.正確さを意識する
3.スピードを意識する
まずは、ホームポジションの基本位置を覚えることが優先です。正確さが身についてから速く打つ練習をして、正確さとスピーディーさを身につけます。少ない時間でも練習をして、仕事で使えるレベルを目指しましょう。
ブラインドタッチ(タッチタイピング)の習得方法
ブラインドタッチは、一朝一夕で習得できるものではありません。段階を追って習得することが大切です。
1.キーボードは少しずつ見ない時間を増やしていく
2.段数ごとに練習するする
3.キーの位置は50音と連結させて覚える
最初からキーボードをまったく見ずに、正確に文字を打つことはできません。少しずつキーボードを見ない時間を増やしながら、ブラインドタッチの習得を目指しましょう。キーボードは最低でも5段あるので、一気に覚えるのではなく、段数ごとに練習することをおすすめします。ローマ字入力が主流となっているため、キーの位置はアルファベット単体ではなく、50音と連結して覚えましょう。
ブラインドタッチ(タッチタイピング)の習得期間
ブラインドタッチは、個人差がありますが数日から数ヶ月で習得が可能です。
正しい指の位置をしっかり身につけたら、入力速度の向上を目指しましょう。上達に数ヶ月かかる場合は、練習方法が誤っている可能性もあります。内容の見直しも視野にいれましょう。
ブラインドタッチ(タッチタイピング)の注意点
ブラインドタッチを身につけるうえで、注意点を把握することは大切です。コツや注意点など、意識すべき点について解説します。
正しい姿勢で、正確に打つことを意識する
ブラインドタッチは、姿勢を正して正確に入力することが重要です。モニターと顔を40cm以上離して、目線よりもモニターを下にした正しい姿勢を意識します。姿勢を正すことで、目が疲れにくくなり、長時間の入力も可能になります。
ブラインドタッチでは、キーボードのポジションを覚えることが欠かせません。ひとつひとつ場所を意識しながら入力し、キーの位置を覚えましょう。キーボードを見てしまう場合は、手元を隠せるアイテムを取り入れましょう。
毎日練習する
ブラインドタッチは、毎日の反復練習が大切です。1日に短時間しか練習時間を確保できないとしても、毎日欠かさず続けましょう。日々練習を重ねることで、脳からのキーボードを打つ指令と指の動きがスムーズに連動します。何度も打ち間違えるキーは、意識して打つことが上達の第一歩です。
最初は短い言葉から練習、その後少しずつ文章を塊で打つようにする
短文から段階的に長文を入力する練習が、ブラインドタッチの上達につながります。タイピングを覚えるついでに、ブログや文章を書こうと考える方もいるでしょう。しかし、長文のテキスト入力よりも、短い単語を慣れるまで入力する練習方法が、ブラインドタッチの習得には適しています。単語をかたまりとして意識できるようになったら、少しずつ文章の長さを伸ばしていきましょう。
よく使う表現を覚えたり、打ちやすいキーボードを探して使う
頻繁に使う単語や表現をスムーズに入力できるようになると、全体の入力スピードも向上します。キーボードは、自分に合った入力しやすいものを選びましょう。
楽しく習得するには練習ツールの活用もおすすめ
ブラインドタッチの練習には、さまざまな種類のツールを取り入れましょう。ゲーム性や物語性のあるツールなら、楽しみながら早期上達を目指せます。音楽ゲームを取り入れたもの、入力速度に特化したものなどツールごとに練習方法や特徴が異なります。有料・無料を含めたいろいろなツールを活用して、ブラインドタッチの習得を目指しましょう。
ブラインドタッチ(タッチタイピング)はどのように活用できる?
ブラインドタッチは、パソコンを使う仕事に就いている多くの方が、活用できるスキルです。ブラインドタッチを身につければ、手や肩、目に負担をかけずに長時間の入力も可能です。
タイピングの速度や正確性を把握したい方は、ワープロ検定を参考にすることをおすすめします。ワープロ検定では、試験基準にタイピング速度と正確性が設けられています。
ブラインドタッチ(タッチタイピング)を習得しスキルアップを目指そう
ブラインドタッチは、短時間でも日々練習することで、誰でも身につけることができます。毎日続けるために、ゲーム性のあるツールを取り入れたり、資格取得などの目標設定をしたりして、モチベーションを保ちながらスキルアップを目指しましょう。
まとめ
ブラインドタッチは、ホームポジションを常に意識して、キーボードを見ないように入力することで身につきます。ブラインドタッチを習得することで、入力の正確さや速度があがり、業務効率が向上し、スキルアップとなるでしょう。まずは、正確に入力することを第一に、入力速度をあげる練習を毎日少しずつでも進めましょう。
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