この記事では、英語の勉強をしたい社会人のために英語の勉強法をご紹介します。もし、基礎力が足りないと感じているのなら、基礎力をつけるところから始めることが大切です。また、時間が制限される社会人が英語を学ぶポイントは、目的や目標を設定し効率よく学習することです。英語を勉強するときの参考にしてください。
目次
英語力は多くのビジネスシーンで必要とされている
英語はさまざまなビジネスシーンで必要性が高まっています。外資系の企業や、グローバル化を見据え、世界の企業と取引があるような企業は、話せること、聞き取れること、メールでのやり取りにおいて、英語の使用が必須です。今後は、これまでにもまして社会人に求められる英語スキルは高まってくるでしょう。
TOEICが就職・転職に有利にはたらいたり、人事評価につながる場合もある
TOEICのスコアがあれば、英語によるビジネスやコミュニケーションが取れることを数値でアピールできます。自分の英語力を具体的に示すことで、採用や人事評価で有利になる場合もあるでしょう。なお、ビジネスに活かすには、600点程度を目標にするとよいでしょう。
英語を勉強するにはどんな方法がある?
社会人が英語を勉強するにはどのような方法があるでしょうか。ここでは、ふたつの勉強法について解説します。
英会話スクールに通う
英会話スクールへの通学は、英語を勉強するポピュラーな方法のひとつです。英会話スクールでは、外国人講師からネイティブの英語を対面で学べます。微妙なイントネーションや言い回しを習得することで、より自然な英語によるコミュニケーションスキルを上達させられるでしょう。
独学で勉強する
経済的理由や時間的制約があり、英会話スクールに通えない場合、独学で勉強することもひとつの手です。本やアプリ、英会話教材を使用して、自分のペースで学習することができます。YouTubeなどの動画サイトを利用し学ぶ方法もあります。
これから英語を勉強する際の注意点
これから英語を学習したい人は、どのような点に注意したらよいのでしょうか。時間のない社会人が英語を学習する方法としては、仕事の後や休日に独学で学んだり、英会話スクールに通ったりする方法が1番多く選ばれているでしょう。また、長期休暇や次の就職先への入社前のタイミングで、語学留学をしたいと考えている人もいるのではないでしょうか。
いずれにしても、英語初心者が勉強する場合、限られた時間の中で英語を習得しなくてはなりません。そのため、効率よく学習することが求められます。次の項目からは、これから英語を勉強する人のために、学習する際の注意点について解説します。
なぜ英語が苦手(英語を話せない)なのかを考える
基本的な知識が不足している場合には、基礎力をアップさせる必要がある
英語初心者は、基本的な知識から習得していく必要があります。英語の基本的な知識は「英単語」「英文法」「発音」の3つに分けられます。自分がどの知識が足りていないのかを把握し、不足している場合は中学校レベルから基礎力をアップさせましょう。
基礎力をアップさせるには、まず中学校の英単語と英文法を学び、可能であれば、英作文を学ぶ方法がよいでしょう。発音は音読とリスニング(耳で聞いて覚える)で学習します。CD付属の音読用の本を使って、独学で学ぶこともできます。
独学の場合はもちろん、英会話スクールに通う場合も、基本的な知識がなければ、思うような成果を得られないときがあります。講師が解説した内容がわからなかったり、違った解釈をしてしまったりする可能性があるため、必ず基本的な知識を学習しておくようにしましょう。
基礎力がアップしたら、スキルアップを目指す
中学生レベルの基本的な知識を習得できたら、次はスキルアップです。知識を使いこなす力をつけるための勉強をするとよいでしょう。リーディングについては、簡単な文章で書かれている薄い本を何十冊も読む『多読』がおすすめです。多読しているうちに、気づいたら英語のメールが読めるようになっていたというケースもよくあります。
リスニングは音読テキストを見ながらCDを聞き、耳で慣れることからはじめます。慣れてきたと感じたら、次はNHKラジオの基礎英語などを使い、英文を見ずに聞き取りだけで英語の意味が理解できているかどうかを確認しましょう。
基礎力が身についていれば、英文を読むだけで、意味が理解できるようになります。さらに、リスニングで意味がわかるようになれば、勉強を次の段階に進めることができます。まずは読解力、その次にリスニングという順番で基礎力を上げていきましょう。
リスニングに自信がついてきたら、ライティングやスピーキングの勉強に移りましょう。中学校レベルで、ここまでの基礎を習得できたら、初心者レベルは卒業できていると考えられます
【参考】英検とTOEICの点数からみる英語レベルの目安
自分の英語レベルがどのくらいかわからない人のために、英検とTOEICの点数から英語のレベルの目安を解説します。
英検
英検は実用英語技能検定の略称で、1級から5級の7つの級の合否で評価される試験です。どの級に合格しているかで、英語のレベルがどの程度身についているのかの指標になります。英語を学習する前や、現在の自分のレベルを確認するときに、受験してみたり過去問を解いてみたりするとよいでしょう。
指標としては、5級は中学校1年生レベル、4級は中学校2年生レベル、3級は中学校卒業レベルとされています。また、準2級は高校の標準英語レベルで、2級は高校卒業レベル、準1級ともなると、英語環境の日常生活ができるレベルになります。
最上級である1級はネイティブレベルとなり、合格するころには、英字新聞に出てくるような日常では使わない専門用語なども使えるようになっているでしょう。
TOEIC
TOEICは、英語コミュニケーション能力のテストです。リスニング495点+リーディング495点の合計990点が満点で、何点取れたかで英語のレベルを計ることができます。ここでは100点ごとにどの程度の英語レベルなのかを解説します。
0~200点台は、中学校レベルの英語がほとんど身についていない状態です。300点台は、中学校レベルがあやふやな状態となります。400点台は、中学英語の基礎は理解しているレベルです。500点台が取れて、はじめて中学英語を理解しているレベルになります。
600点台は、高校英語の基礎を理解できているレベルです。700点台は、日常会話やビジネス英語を理解できる段階で、800点台は、ビジネス英語を使いこなすことができるレベルになります。TOEIC900点台になると、英語を何不自由なく使いこなせているでしょう。
英語学習を成功させるには?
基礎力を身につけるだけでは、英語学習が成功したとはいえません。英語学習を成功させるには、基礎力を身につけたうえで、どのような点に注意していけばよいのでしょうか。4つのポイントを解説します。
目的と目標を設定する
英語学習をする目的と達成目標を設定することで、成果を上げやすくできます。「何のために英語を勉強するのか」を意識することで、モチベーションを維持し、「いつまでに、何をするのか」を設定することで、目的へ確実に歩を進めることができるようになります。たとえば、「次回のTOEICスコアを100点アップする」などと設定することです。
目的を明確にすることで、何を勉強するか、どこまで勉強すればよいかも明確になる
社会人の英語学習では、受験のように点数を取ることを目的にするのではなく、コミュニケーション能力を身につけることを目的にします。
たとえば、仕事のために英語を学ぶ場合は、英会話だけでなく、TOEICスコアを上げるための文法やリーディング力も必要になります。一方、海外旅行を楽しむことが目的の場合は、文法などは最低限にして、ショッピングや移動のときに使う英会話のフレーズを中心に勉強するとよいでしょう。
いつまでに何をするか、という目標を決める
「いつまでに、何を達成するのか」が決まったら「そのために、今日、何をするか」まで落とし込みます。1ヵ月後が目標なら、2週間でどこまで進めるか、1週間でどこまで進めるかと、短期目標が決まってきます。そのように細かく目標を設定し、最終的に今日何をするべきかまで落とし込むことが大切です。
英語学習を習慣化する
英語学習は続けることが大切ですが、1日30分と決めていても、なかなか続けられないものです。そこで、3~5分の英語学習を習慣化することがおすすめです。たとえば「寝る前の5分やお風呂での5分は英単語を覚える」「通勤時の電車内でリスニングの勉強をする」などです。習慣化してしまえば、あとは目標に応じて勉強時間を増やすこともできるでしょう。
日々、英語に触れる環境をつくる
常日ごろから英語を意識するように身近な環境をつくっていくことが重要になります。たとえば、YouTube動画で生の英語を聞くようにしたり、英語学習用のスマホアプリをダウンロードしたり、ある程度レベルが上がってきたら、スマートフォンの言語設定を英語に変更したりすることもおすすめです。
モチベーションアップ、維持することが重要
英語は短期間で集中的に学習しても、ペラペラ話せるようにはなりません。毎日毎日の積み重ねこそが大切になります。そのため、英語学習のモチベーションを上げ、それを維持していくことが何よりも重要です。モチベーションを高く保つことで、どんなに疲れていても勉強を続けることができるでしょう。
まとめ
社会人が英語を学習するポイントは、まず基本的な知識を身につけ、高いモチベーションを保ちながら学習を続けていくことが何より大切です。とはいえ、時間が限られる社会人は独学で目標を達成することが難しく、挫折してしまう場合もあるでしょう。
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