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おさえておきたいビジネス英単語とは?
注意すべき単語や表現をシーン別・例文付きで解説

2022年4月20日
 
ビジネス 英語

日本のビジネスシーンでも、英語を使ったコミュニケーションが必要になることが増えています。今後、国際化がますます進むと予測されるなかで、取引先とメールや電話で英語のやりとりをする機会も多くなるでしょう。
ここでは、仕事をするうえで英語を使いたいと考える人向けに、実践的なビジネス単語や表現をご紹介します。シーン別に、注意すべき英単語と例文を挙げているため、ぜひ参考にしてください。

目次


日常的な英語とビジネス英語とはどう違う?

 
ビジネス英語とは、取引先とのミーティングや交渉、顧客とのやりとりに使われる英語で、言い回しや語彙が日常英語とは異なります。日常英語では、くだけた表現が多く用いられますが、ビジネス英語ではより丁寧な表現が用いられ、言葉の省略・短縮もさほどありません。
日常的な言い回しをビジネスシーンで用いると、礼節をわきまえない人という印象を与えかねないため注意が必要です。ビジネスにあたっては、比較的きちんとした言い回しをしなければなりません。ビジネスシーンでよく用いられる単語や言い回し、意味合いについて知っておきましょう。
 

日本で使われる英単語と意味が異なるビジネス英単語

 
日常的に使われる英単語とビジネス英単語で意味が異なるものがあります。日常英会話でよく使っているのにビジネスシーンでは適切ではないという英語フレーズがあるため、以下のような英単語は注意してください。
 
・address
addressには「住所」という意味のほかに、「話しかける」「熱心に取り組む」といった意味合いもあります。
例:We have to address this issue at the meeting.
(我々はミーティングでこの問題について本気で取り組まなければならない)
 
・branch
「枝」を意味するbranchには、「支店/部門」という意味もあります。
例:This company has branches in Fukuoka.
(この会社は福岡に支店がある)
 
・break
breakには「破る」のほかに、「休憩/休暇」という意味があります。
例:I will have a month’s break.
(1ヶ月の休暇を取る)
 
・charge
chargeには「代金を請求する」「つけで買う」のほかに、「担当者/責任者」の意味があります。
例:I am in charge of the project.
(私がそのプロジェクトの責任者だ)
 
・interview
interviewには「インタビュー」という意味のほかに、「面接する」「面談」という意味があります。
例:I will have an interview with my boss today.
(今日、上司と面談する)
 
・mail
単にmailというだけでは「手紙」の意味になります。「電子メール」を意味するのはemailですので、注意しましょう。
例:Please send an email to her.
(彼女にメールを送ってくれ)
 
・margin
marginには「余裕」「余白」のほかに、「利益」といった意味もあります。
例:The profit margin in low.
(利益率が低い)
 
・project
projectには、「計画」「企画」のほかに、「予想する」「見積もる」という意味があります。
例:We project this service will be successful.
 (このサービスは成功すると予想している)
 

ビジネスシーンで避けるべき英会話フレーズ・心がけるべき英会話フレーズ

 
ビジネスシーンでは、直接的な否定表現を避けたり、婉曲的な表現やより丁寧な表現が好まれたりする傾向があります。ここでは、日常的な英会話では問題がなくてもビジネスシーンでは避けるべき表現、ビジネスシーンで心がけておきたい表現をご紹介しましょう。
 
・appear
seemは「~のように見える」という意味ですが、ビジネスシーンではよりフォーマルな「appear to be~」に置き換えます。
例:this project appear to be easy
(このプロジェクトは簡単に見える)
 
・appreciate
ビジネスシーンではthank youより丁寧なappreciateという単語で感謝の意を表すのが一般的です。
例:I appreciate your kindness.
(あなたの親切に感謝する)
 
・hear
「耳で聞き取れる」という意味の場合は、listenではなくhearを使いましょう。
例:Can you hear me?
(聞こえている?)
 
・know
相手が理解できたかを問う場合は、失礼にならないようにunderstandではなくknowを用います。
例:Do you know what I mean?
(私の意図するところがおわかりだろうか?)
 
・modify
ビジネスにおいて「変える」という単語を使うなら、changeより「修正する」を意味するmodifyがおすすめです。
例:I will modify it accordingly.
(適宜修正していく)
 
・require
「必要とする」という場合はneedではなく、「~を要求する」という意味のあるrequireを使いましょう。
例:Your presence is urgently required.
(ぜひ出席してもらいたい)
 
・wrong
相手の誤りを指摘するときは、wrongと直接的に伝えるのではなく、婉曲的な表現が好まれます。
例:It looks a little different.
(少し違っているようだ)
 

オフィスで多用されるビジネス英単語・英会話フレーズ

 
ここでは、オフィスでのやりとりによく用いられるビジネス英単語・英会話フレーズをご紹介します。
 
・boss
「上司」「チーフ」といった意味です。
例:He is my boss.
(彼が私の上司だ)
 
・cooperation
「連携」「協力」を意味しますが、犠牲を伴っても協力してほしいというニュアンスがあるため注意しましょう。
例:I appreciate your cooperation.
(ご協力に感謝する)
 
・fix
「~が決定する」「確定する」という意味で用いられます。
例:I've fixed to go to Tokyo next week.
(来週東京に行くことにした)
 
・instructions
上司の「指導」、先輩からの「指示」など、幅広く使うことができます。
例:I follow your instructions.
(あなたの指示に従う)
 
・overtime
指定外の時間を指す言葉で、「時間外労働」「残業」を意味します。
例:I am on overtime now.
(今残業している)
 
・paid holiday
「有給休暇」を意味する言葉です。
例:I will take a paid holiday next week.
(来週有給休暇を取る予定だ)
 
・personnel
「社員」「職員」「人事」など、幅広い意味を有する言葉です。
例:She works in personnel.
(彼女は人事課に勤めている)
 
・role
roleには「役割」「任務」の他に「役柄」という意味もあります。
例:She plays an important role in our company.
(彼女は我が社で重要な役割を担っている)
 
・target
「目標」「対象」「標的」
例:This product targets young generations.
(この製品は若い世代を対象にしている)
 

日常業務で多用されるビジネス英単語・英会話フレーズ

 
ここでは、商品の取引などに際して多用されがちなビジネス英単語をご紹介します。
 
・demand
needよりも大きな「需要」を意味し、「要求する」という意味もあります。
例:The customer demanded an apology.
(客は謝罪を求めた)
 
・distribute
何かを「配布する」「配送する」という意味ですが、hand out(配布する)・hand in(提出する)という表現も可能です。
例:He will distribute the materials for the meeting.
(会議で使う資料を彼が配布するだろう)
 
・establish
人間関係や企業間の関係性を「確立する」「構築する」という意味でよく用いられます。
例:He established a new business.
(彼は新しいビジネスを確立した)
 
・improve
機能や能力を「向上させる」「改善する」という意味で用いられます。
例:I improved my English.
(私の英語が上達した)
 
・inform
「知らせる」「伝える」という意味で、ビジネスシーンでは同じ意味のtellよりも好まれます。
例:I informed my boss of the success.
(私はその成功を上司に伝えた)
 
・order
ビジネスシーンでは、「受注する」「発注する」「注文」と表現する際に用います。
例:We got a large order.
(大口の注文があった)
 
・provide
同じ「与える」という意味でも、giveよりよく使われる表現です。
例:We provide customers with quality service.
(我々は、顧客に良質なサービスを提供している)
 
・purchase
「購入する」「購入」「買いつけ」などを意味し、buyよりも正式な購入といった意味合いがあります。
例:I will purchase it next month.
(来月購入する)
 

電話対応で多用されるビジネス英単語・英会話フレーズ

 
電話対応で頻出する単語もいざというときに忘れてしまいがちです。慌てることのないように、頻出する単語と英会話フレーズを確認しておきましょう。
 
・call someone back
「~に折り返す」という意味で、折り返す相手をsomeoneの部分に入れます。
例:I will call you back in an hour.
(1時間以内に掛け直します)
 
・extension
「延長」「拡張」といった意味合いで、電話のやりとりではnumberがつけられ、「内線番号」として用いられます。
例:Extension number is 1145.
(内線番号は1145です)
 
・get cut off
思いがけず、突然「電話が切れる」といったニュアンスです。
例:I got cut off.
(電話が切れてしまった)
 
・leave a message
相手が不在で「伝言を残す」という場合にこの表現を用います。
例:Can I leave a message?
(伝言をお願いできるでしょうか)
 
・missed call
「不在着信」を意味します。
例:I'm sorry I missed your call.
(電話に出られなくて申し訳ありません)
 
・take a message
「伝言(ことづて)を預かる」という表現で、電話ではよく用いられます。
例:Can I take a message?
(ご伝言を承りましょうか?)
 
・wrong number
「間違い電話」の意味ですが、相手に指摘する場合は丁寧な表現を用いるよう注意しましょう。
例:I am afraid you have the wrong number.
(恐れ入りますが、間違い電話ではないかと思います)
 

経理・資金関連で多用されるビジネス英単語・英会話フレーズ

 
ビジネスシーンで用いる英単語は、経理や会社の資金にかかわるものも多数あります。ここでは、経理処理や資金繰りなどにおいて多用される英単語・英会話フレーズをご紹介しましょう。
 
・account
accountには、「報告」「経理部門」「口座」「請求書」といった意味があるため、文脈から正しく判断するようにしてください。
例:He has a different bank account.
(彼は違う銀行の口座を持っている)
 
・budget
「予算」「割安の」「資金計画を立てる」といった意味合いがあります。
例:We have budgeted for a new product.
(新商品のための資金計画を立てた)
 
・capital
地名と一緒に用いられると「首都」ですが、ビジネスシーンでは「資本」「資本金」という意味で用いられます。
例:We have enough capital.
(我々には十分な資本がある)
 
・commission
注かいなどによって生じる「手数料」や「歩合」という意味があります。
例:They get 20% commission on their sales.
(彼らは売り上げの20%の歩合を得る)
 
・decrease
「減少する」「減らす」「低下する」といった意味で、コストや売上に関する言葉として用いられがちです。
例:I would like to decrease extreme risks in a new project.
(新プロジェクトでのリスクはできるだけ減らしたい)
 
・estimate
「見積もる」「見積もり」の意味です。
例:Please give us a rough estimate.
(だいたいの見積もりをいただきたい)
 
・fund
「基金」「資金」の意味で、raise funds=「資金を調達する」は頻出する表現です。
例:Our company raised funds for the program.
(弊社はその計画に向けて資金を調達した)
 
・hike
価格やコストの「引き上げ」「値上げ」の意味で使われる言葉です。
例:The owner hiked up the rents.
(オーナーは使用料を引き上げた)
 
・remuneration
「給与」「賃金」といった意味に加えて、給与以外の謝礼、「報酬」を指す言葉としても用いられます。
例:You can receive remuneration.
(あなたは報酬に受け取ることができる)
 

取引先とのやりとりで多用されるビジネス英単語・英会話フレーズ

 
取引先とのやりとりで用いられる丁寧な表現やビジネスシーン特有の表現をご紹介するため、ぜひ活用してください。
 
・agree
agree with~で、「~に賛成する」の意味があります。「反対する」の場合は、don’t agree with~を使いましょう。
例:I agree with your idea.
(あなたの考えに賛成する)
 
・approve
公的なかたちで「承認する」場合に使われる言葉です。
例:We approve of the proposal of new products.
(私たちは新商品の提案を承認した)
 
・be with/for~
agreeと同様、「~に賛成する」を意味するフレーズです。
例:I am with your idea.
(私は、あなたの考えに賛成する)
 
・goods
英語のgoodsには、productsと同じく、「商品」という意味があります。
例:There are untaxed goods.
(無税品がある)
 
・growth
growの名詞形で「伸び」「成長」を意味し、ビジネスシーンでよく用いられます。
例:Economic growth can stall.
(経済成長は失速しうる)
 
・handout
会議などで配布する「資料」を指す言葉です。
例:Has everyone got a handout?
(資料は配布されただろうか)
 
・manage
 相手の能力を確かめる際は「成し遂げる」「やりこなす」という意味で、予定を合わせる際は「都合がつく」という意味で用いられます。
例:Can you manage the task?
(この仕事がやりこなせるだろうか)
 
・offer
相手に働きかけるとき、「申し出」「提案」といった意味で使われます。
例:I will accept that offer.
(私はその申し出を受ける)
 
・reject
「断る」「拒否する」という意味ですが、拒絶の意味合いが強い言葉のため、重々しい決定に際して用いられます。
例:We reject this application due to omission of recording.
(記入不足につき、この申請を却下する)
 

まとめ

 
ここでは、ビジネスシーンで使われる英語の特徴や頻出する英単語、意味を取り違えやすい英単語などを例文つきでご紹介しました。文法としてはわかりやすいため、ビジネス英語としてよく使われる単語の意味をあらかじめ知っておくと役立つでしょう。
 
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