派遣とは
派遣とは、人材派遣会社と雇用契約を結び、派遣先企業で就業する働き方のことです。実際に働く派遣先企業との雇用関係はなく、給与の支払いや福利厚生を受けるのは派遣会社からとなるのが特徴です。派遣会社による研修などを受けることで、スキルアップを目指すことも可能です。
派遣には、自分のライフスタイルにあわせて働くことができるメリットがあります。「勤務地や勤務時間、期間などを選んで働きたい」、「これまでのキャリアやスキルを活かせる仕事を選びたい」という場合は、派遣という働き方を検討するのもおすすめです。
派遣の種類
派遣は、一般派遣と紹介予定派遣のふたつに大別されます。通常「派遣社員」と呼ばれる場合は一般派遣を指すことが多く、紹介予定派遣については知らない人も少なくありません。ここでは、一般派遣と紹介予定派遣の違いについて解説します。
一般派遣
人材派遣として一般にイメージするのが、一般派遣の形態です。一般派遣の場合、派遣契約の最長期間は3年間ですが、例外も存在します。派遣先との雇用関係が始まるのは、就業開始日です。派遣先との雇用関係は、雇用契約が結ばれている期間に限られます。
紹介予定派遣
紹介予定派遣とは、最長6ヶ月間の派遣期間が終了したのち、派遣先企業で正社員もしくは契約社員として勤務することを前提に派遣される形態のことです。ただし、直接雇用への切り替えについては、派遣社員と派遣先企業が合意にいたった場合に限られます。
紹介予定派遣の場合、派遣期間中は派遣会社と雇用契約を結んでいますが、直接雇用後は派遣先企業と雇用契約を結ぶことになります。実際に勤務してから直接雇用契約を結ぶのが特徴で、勤務先企業を慎重に見極めたいという人にとっては大きなメリットといえるでしょう。
香川県の特徴
香川県は、四国地方の東北部に位置します。香川県の平地と山地はほぼ拮抗しており、その面積は全国で最も小さな1,876平方kmです。県庁所在地である高松市は四国の拠点都市として機能し、国の出先機関や大手企業の支店などが多いことで知られています。
海面に多数の島が点在する風光の美しさや、四季を通じて過ごしやすい温暖な気候、新鮮な海の幸・山の幸などが人気で、全国から多くの観光客が香川県を訪れています。また、讃岐うどんも有名です。
香川県の人口
香川県の令和2年10月1日現在の推計人口は、951,049人です。人口は、平成12年国勢調査から5回連続で減少しており、前回調査から25,214人減少した今回の減少率は、過去2番目の高さになっています。世帯数は、過去最高の数値で406,464世帯となっています。一方で1世帯あたりの人員は過去最少の2.34人です。
※参考：令和2年 国勢調査 香川県速報
香川県で人気のエリア
ここでは、香川県のなかで観光客に特に人気のエリアと、仕事をするうえで人気のエリアをそれぞれご紹介します。
観光で人気のエリア
香川県には、人気の観光スポットが多数存在します。なかでも特に観光客が多いのが、金刀比羅宮（ことひらぐう）やエンジェルロード（天使の散歩道）、栗林公園（りつりんこうえん）、琴弾公園（ことひきこうえん）内の銭形砂絵、直島、瀬戸大橋、大窪寺などです。
古くから「さぬきのこんぴらさん」として親しまれ、県内外から参拝客を集める金刀比羅宮は、海の安全を祈願する神社として知られています。なかでも有名なのが、参道口から奥社まで続く1,368段もの長い石段で、ゆっくり時間をかけてお参りするのがおすすめです。
エンジェルロードは、小豆島に干潮時のみ現れる砂の道のことで、大切な人と手をつないで渡ると願い事が叶うとされています。
仕事で人気のエリア
香川県内で仕事するうえで人気のエリアは、高松市です。高松市は、大手企業の支社や支店などが集まる四国の中心都市で、派遣会社のオフィスも数多く存在します。派遣の求人も多数あり、さまざまな職種のなかから自分に向いた仕事を探し出したいという人にとっては恵まれたエリアといえるでしょう。すぐに始められるような事務職の派遣求人が多いのも、高松市の特徴です。
高松市以外にも、坂出市や丸亀市、観音寺市などが仕事を探しやすいエリアとなっています。
香川県で人気の職種
香川県には、大手企業の四国支店や四国を代表する大手企業の本社などがあり、さまざまな職種で派遣社員が募集されています。派遣会社には多数の求人が寄せられていますが、そのなかでも造船業など製造関連の求人が多いのが特徴です。香川県には有名な造船会社が存在し、給与面の安定などから人気を集めています。
また、介護福祉関連の業界での求人も多数あります。求人数が多いだけに、自分のライフスタイルにあわせた働き方ができるのがメリットといえるでしょう。
香川県の派遣の平均給与・時給
香川県における派遣の平均時給は1,166円です。また、令和2年10月1日以降の香川県の最低賃金時間額は、820円となっています。職種によって平均時給にはある程度の差が生じることがあります。以下の項目で、職種ごとの平均時給をご紹介しますので、仕事を探す際の参考にしてください。
IT・エンジニア・技術・建築系
平均時給：1,300円（高松市）、1,400円（高松市以外）
クリエイティブ系
平均時給：1,250円（高松市）
営業・販売・サービス系
平均時給：1,196円（高松市）、1,067円（高松市以外）
医療・介護・福祉・教育系
平均時給：1,200円（高松市以外）
オフィスワーク・事務系
平均時給：1,165円（高松市）、1,163円（高松市以外）
その他（製造・物流・軽作業等）
平均時給：1,055円（高松市）、1,068円（高松市以外）
※参考：中国・四国の求人情報 派遣のお仕事探しならリクナビ派遣（2021年6月時点）
香川県の有効求人倍率
令和3年4月における香川県の有効求人倍率は1.22倍で、直近1年の有効求人倍率は減少傾向にあります。しかし、どの職種も平均して有効求人倍率が高く、働き手は不足している状態です。そのほかにもさまざまな職種の求人が出ています。
香川県の雇用・就業促進の取り組み
香川県では雇用対策として、さまざまな取り組みを行っています。そのひとつが、女性や高齢者、40歳以上の求職者を対象とした就労支援です。経験豊富なスタッフに就労相談ができたり、テーマを決めて1回30分の個別セミナーを受けられたりするメリットがあります。専門カウンセラーによる、キャリアカウンセリングや短期間の職場実習も可能です。
また、働くことに悩みを抱えた未就労の若者の職業的自立支援機関として、厚生労働省と連携して「地域若者サポートステーション」を設置し、個別のカウンセリングや就労体験などを行っています。
ほかにも、60歳以上の働く意欲がある高齢者で運営する「シルバー人材センター」や障がい者の生活や就労支援など、就労を後押しするさまざまな取り組みが行われています。
英語力を活かす仕事とは
グローバル化や海外進出する企業の増加にともない、英語力を活かした仕事が増えています。英語力のレベルによって就労可能な職種も変わりますが、就労を希望する際は、仕事の内容と必要な英語力を確認することが重要です。
英語力を活かすことができる主な職種
英語を活かせる仕事にはさまざまな種類があります。英語力を活かして働ける、主な職種を解説します。
翻訳
翻訳は、専門用語やスラングも理解できる高度な英語力が必要な専門的な職種です。小説などを翻訳する文芸（出版）翻訳、ビジネス文書や契約書などを翻訳する実務（産業）翻訳の2種類があります。
純粋な英語力だけでなく、小説やビジネス文書の内容を理解できるように、専門的な知識や文化的な背景まで知る必要がある場合もあります。
通訳
通訳は、国際会議の場で通訳を行う会議通訳や、ビジネス取引などの場で通訳を行うビジネス通訳、海外のスポーツ選手や芸能人の通訳を行うスポーツ・芸能通訳と、さまざまな場面で活躍する職種です。
発言者の話しを同時進行で訳す同時通訳と、発言者の発言をある程度の文節で区切ったあと、通訳者がまとめて訳す逐次通訳があり、いずれも高度な英語力が求められます。
貿易事務
海外との商取引にかかわり、輸出入取引にともなう事務の仕事が貿易事務です。主な業務内容は、英語でのメール対応や貿易書類などの文書作成、船積手続や輸送手続などの業務です。業界の専門知識が必要になるため、高いレベルの英語力が求められます。
英文経理・事務
英文経理・事務は、会社の決算や会計処理、税務処理、会計業務を英語で行います。特に近年は、グローバル展開している会社でのニーズが高くなっています。英文経理・事務は、日本の会計基準で行う場合と、外資系企業などは海外の会計基準で行う場合があります。会計に関する専門的な英語力も必要です。
セクレタリー（秘書）
上司のスケジュール調整や出張、来客対応や書類作成などをはじめ、上司が業務に専念できるよう多岐にわたる業務を行う職種です。外資系企業の秘書の場合、日本語を母国語としない上司や取引先とのやり取り、本社との会議の通訳などが業務となる場合があり、高い英語力が求められます。
ITエンジニア
IT関連の職種では英語力を求められることが多く、ITエンジニアでも最新技術を取り入れるために、英語力が求められます。
特にプロジェクトメンバーに母国語が英語の人がいる、派遣先の公用語が英語などの場合は、英語でコミュニケーションを取れることが求められます。
英語力を活かす仕事に就くには
英語力を活かす仕事に就くには、それぞれの職種で求められる英語力やスキルが異なります。ここでは、英語力を活かす仕事に就く具体的な方法を解説します。
希望の仕事で必要な英語力を習得する
英語力を活かす仕事でも、希望する職種によって求められる英語力は異なります。そのため、必要なレベルの英語力を確認し、習得することが重要です。英語力を身につけ、自身の能力を確認するには、継続的に学び続けることや、資格や試験を受け、点数やスコアで英語レベルを客観視することがおすすめです。
実践的な英語力を習得する
英語力を習得しても、ビジネスシーンで活用できなければ、業務に英語を活かせません。同僚やクライアントとスムーズにコミュニケーションを取れるように、ビジネスで実践的に使える英語力を習得しましょう。また、英語力を活かす仕事では、職種ごとに専門用語など専門的な英語力も必要です。
英語力を活かす仕事に必要なスキル
英語力を活かす仕事に就くには、英語力はもちろんのこと、ほかにも仕事に必要なスキルが求められます。英語力を活かす仕事に必要なふたつのスキルを解説します。
英語での読み書きのスキル
仕事で活かすために、基本的な英語の読み書きスキルは必須です。また、就きたい職種によっては専門的な知識、そして専門的な知識を理解できるだけの英語力が必要です。
仕事の応募要件には、TOEICレベルが記載されている場合も多くあります。希望する職種で求められている英語力の目安になるため、確認しておきましょう。
希望の職種での実務経験
英語力に加えて、希望職種での実務経験があると、即戦力として期待されるでしょう。企業は、英語力を求めているのではなく、英語で業務を遂行する力を求めています。そのため、すでにある程度の英語力がある場合には、まず実務経験を積める仕事を選ぶとよいでしょう。
英語力を活かす仕事に有利な資格
英語力を活かす仕事に就くには、英語力の目安となる英語の資格取得もおすすめです。英語力を活かす仕事に有利な4つの資格を解説します。
TOEIC
TOEICとは、日常生活やビジネスシーンに必要な英語力を測定するための世界共通のテストです。4種類あるTOEICのなかでも、英語力を活かす仕事を含めて、ビジネスでの評価基準として知られているのは、聞く・読む力を測る「Listening & Reading Test 」です。多くの会社が英語レベルをはかる基準としてTOEICを採用しています。
受験してスコアを取得しておくと、自身の英語力の目安を伝えることができるため、希望職種に応募する前に受験しておくことがおすすめです。
英検
英検は正式名称「実用英語技能検定」といい、日本では規模が最大級の英語に関する検定資格です。5級から1級まで、聞く・読む・書く・話すの4技能を測定します。英語レベルにあわせた級が設定されていますので、自分のレベルにあわせて、ステップアップしながら受験できるのが特徴です。
英語力を活かす仕事に就く場合には、英検2級以上を取得するのが望ましいでしょう。なお、英検準1級は、TOEIC800点以上のスコアに相当します。
日商ビジネス英語検定
日商（日本商工会議所）が運営する民間の英語検定試験で、企画書や報告書、電子メールの作成など、ビジネス英語のライティングスキルを重視しているのが特徴です。商社や貿易事務など、書面上で海外とのやり取りをする仕事に就きたい人に向いています。
3級から1級があり、1級を取得すると実務経験とコミュニケーション能力、英語のビジネススキルがあることを証明できます。
TOEFL
TOEFL（トーフル）は、日本を含め、非英語圏出身者を対象とした、外国語としての英語力をはかるテストです。特に大学や大学院など、アカデミックな分野での英語力を重視したテストであるため、留学や海外の大学へ進学する際の評価に使われています。
海外経験、留学経験を持っている場合は、TOEFLスコアを取得しておくと、英語を活かせる仕事に就く際にも強みになるでしょう。
英語力を活かした派遣の仕事の平均時給
英語力が必要な英文事務や経理の仕事は、一般的な事務、経理と比較して時給が高くなっています。英文事務の平均時給は1,763円で、一般的なOA事務の平均時給と比較すると、200円ほど高くなっています。なお、専門的で高度な英語力を求められる翻訳・通訳の平均時給は1,918円です。
※参考：関東の求人情報 派遣のお仕事探しならリクナビ派遣（2020年11月）