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製薬会社の仕事とは?
職種ごとの仕事内容と必要なスキルを解説

2020年12月24日
 
製薬会社 仕事

 

製薬会社は、その名のとおり医薬品を取り扱う会社ですが、どのような特徴があるのでしょうか。この記事では、製薬会社について詳しく解説します。製薬会社の特徴や職種ごとの仕事内容、求められるスキルなどをご紹介します。今後のキャリアプランの参考に役立ててください。

目次


製薬会社とは

 
製薬会社は、福利厚生が手厚く、働き方に多様性があることから就職先として人気です。代表的な分類としては、医薬品の開発から生産、販売までを行う「医療用、一般用医薬品メーカー」、海外の資本が入っている「外資系製薬会社」、ジェネリック医薬品といわれる後発医薬品を主に取り扱う「ジェネリック医薬品メーカー」の3種類になります。
 

製薬会社の平均年収

それぞれの会社や職責によって異なりますが、一般的に製薬会社は平均年収が高めになっています。2019年4月期~2020年3月期の有価証券報告書における製薬会社77社の平均年収ランキングによると、11社における平均年収が1,000万円を超えています。
 
なお、平均年収ランキングの1位は平均年収1,560万円の「ソレイジア・ファーマ」、2位は平均年収1,275万円の「アンジェス」、3位は平均年収1,189.2万円の「そーせいG」、4位は平均年収1,126.6万円の「第一三共」、5位は平均年収1,089.2万円の「シンバイオ製薬」でした。2位のアンジェスは前年から342.7万円も平均年収が増加しています。
 
※参考:【2020年版】製薬会社年収ランキング Answers
 

事務職では派遣社員も多い

製薬会社の研究開発職には、理系の正社員が多く働いています。しかし、専門知識が必ずしも必要のない事務職においては、正社員ではなく派遣社員も多いです。理系ではないものの、製薬会社で働きたいという方は、事務職を目指すのもひとつの選択です。
 

職種ごとの仕事内容

 
製薬会社の仕事といっても、職種ごとにさまざまな仕事があります。職種は大きくわけると「研究・開発職」「営業職(MR)」「事務職」の3つにわかれますが、これらの職種はさらに細かく分類ができます。以下では、職種を細かく分類し、それぞれの職種の仕事内容について詳しく説明します。
 

研究・開発職

「研究・開発職」は製薬会社の代表的な職種のひとつで、研究職と開発職のふたつをまとめて呼称したものです。研究職は医薬品をつくる職種、開発職は臨床試験などを行い、安全性を調査する職種です。ふたつの職種は似ているようで異なる職種です。
 

営業(MR)

「営業職(MR)」は医薬品を医師などの医療関係者へ届けることが主な仕事です。専門知識が必要ですが、文系でも目指すことが可能な職種です。営業(MR)は求人数が多いため、目指しやすい職種ですが、転勤の可能性がある職種のため、求人票をしっかりと確認しましょう。 
 

事務職(間接部門)

製薬会社といえば、「研究・開発職」や「営業(MR)」が注目されがちですが、一般の会社と同様に「人事」「総務」「経理」「法務」「広報」などの仕事を行う部門ももちろん存在します。理系大学等を卒業しておらず、研究・開発職への応募条件を満たしていなかったり、営業職を希望しない人でも、製薬会社を目指したいと考えている場合には、事務職への就職を目指すことがおすすめです。
 

薬事部門

医薬品に関する法務的業務を行うことが、薬事部門の仕事です。主な仕事内容は、厚生労働省への報告になります。薬事法などを常に観察し、改正の際には必要な対応をすることになります。
 

学術部門

市販後の医薬品における知見や報告データの取り扱いが学術部門の仕事です。これらのデータを利用して、営業(MR)が使用する資料を作成することがメインの仕事になるため、ある程度の専門知識が必要となります。
 

マーケティング部門

一般的な会社と同様に、製薬会社にもマーケティング部門は存在します。市場動向を調査して、今後の医薬品の研究・開発の方向性や、販売方法を検討するなど、要になる重要な仕事です。
 

データセンター部門

製薬会社には、収集される膨大な情報を管理するデータセンター部門があります。決められたプロトコルにしたがって実施された臨床・非臨床試験のデータを収集・分析し、結論を引き出すことが主な仕事です。
 

グローバルコントロール部門

製薬分野は、国内だけでは収まる市場ではないため、国際的な部門も必要となります。それが、グローバルコントロール部門です。世界中の医療関係者と連携をしながら、各国の医薬品に関する調査やマーケティングを行うことが主な仕事です。
 

広報部門

製品の広報活動を担うのが広報部門です。調剤薬局やドラッグストアで買える一般薬の製造販売を行う製薬会社には必ずある部門で、医薬品だけでなく、広告宣伝業界の専門知識も必要とされます。
 

製薬会社に関連する会社もある

 
製薬会社には、CROやCSOと呼ばれる関連業界があります。CROは医薬品開発業務受託機関のことで、臨床試験や製造販売後の調査、安全性情報管理を行う会社になります。CSOは医薬品販売業務受託機関のことで、営業やマーケティングなどを請け負う会社です。
 
どちらも製薬会社のサポート的役割を担う会社のため、新薬の研究・開発にかかわる仕事に携わることができます。
 

製薬会社の仕事に向いている人

 
製薬会社に勤める際は、人の命や健康にかかわる仕事だという意識が必要です。その上で、どのような人に向いているかを以下で解説します。
 

医療関連の知識や理系科目への興味がある方

新たな医薬品の研究・開発や、それらの情報を顧客に適切に説明する必要があるため、医療関連の知識が必要になります。現在、専門知識を有していなくとも、理系科目への興味があれば、入社後に勉強して知識を身につけていくことも可能です。「研究・開発職」か「営業(MR)」かによって必要な知識は異なりますが、いずれにしてもある程度の知識を得ておくことが重要になります。
 

倫理観や責任感の強い方

人の命にかかわる仕事であるため、倫理観や責任感があり、規範に順応できる方が向いている業界です。また、物事に対して真摯的に取り組めることも重要になります。薬学業界は日進月歩の業界であるため、日々の勉強が必要になるためです。倫理観、責任感、真面目さ、この3つを持ちあわせていることが製薬会社の適性となります。
 

人の役に立つことにやりがいを感じる方

人の役に立つことにやりがいを感じる方も、製薬会社に向いている方です。製薬会社の仕事は、まさに人の役に立つ仕事といえます。「人の役に立ちたい」という気持ちがあること、人の役に立つことにやりがいを感じることができる方なら、日々進歩する製薬業界でも活躍していけるでしょう。
 

製薬会社で働くために必要なスキル

 
製薬会社で働くうえで必要なスキルについて解説します。グローバルな業種であることから、英語力が必須となる会社が多いことが特徴です。TOEICだと700点以上が推奨されています。そのほかの資格については、会社や部門、職種ごとに必須となるものから「あれば有利」といった扱いのものまでさまざまであるため、応募の際は求人内容をよく確認しましょう。
 

製薬会社で働くためにはどうしたらよいか?

 
製薬会社は国際色豊かな業界のため、国内外の求人に広く目をとおすことが必要です。また、自身のスキルや研究分野とマッチした職種を募集している会社を探すこともおすすめです。
 

企業研究が重要

どのような分野の会社であっても重要な企業研究ですが、製薬業界においてはさまざまな指針や価値観をもった製薬会社があるため、会社の指針や価値観が自分と共有できるかが重要になります。
 

エージェントを利用する方法もある

製薬会社に入社する方法に、エージェントを利用するという方法もあります。希望にあった会社や職種を紹介してくれたり、面接の対策をしてくれたりと、就職や転職が実現できるようにサポートしてくれます。
 

まとめ

 
製薬会社は福利厚生が手厚く、働き方に多様性があるため人気が高い業種です。職種によっては、理系の専門知識が必要になる場合もありますが、文系でも応募が可能な職種もあるため、ご興味のある方は挑戦してみてはいかがでしょうか。マンパワーグループのJOBNETでは、製薬会社での求人を数多く取り扱っています。来社不要で電話登録会も開催しています。キャリアサポートや就労後のフォローアップも充実しています。ぜひこの機会に登録をご検討ください。

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