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研究・開発とは?業務内容・年収・適性など解説

2019年12月5日
 
研究・開発

「研究・開発」とは、新製品を生み出すための基礎研究や、研究結果をもとにして製品化を進める仕事です。

この記事では、「研究・開発」の仕事に携わっていきたい方向けに、「研究・開発」の業務内容から必要スキルや適性、メリット・デメリットまで紹介します。「研究・開発」という仕事について詳しく知り、今後のキャリアに役立ててください。

目次


研究・開発とは、今までにない製品を生み出したり既存の製品を改良したりするために必須の仕事です。研究・開発をひとくくりに考える場合もありますが、厳密には異なります。研究職は、将来的な製品化を目指して学術的な知識をもとに新しい技術や理論を見つける仕事です。開発職は、研究でもたらされた知識や技術を、製品に落とし込む仕事です。

大学などにも研究・開発職はありますが、企業のほうが期限や結果をより強く求められる傾向があります。

研究・開発の種類とは?

研究と開発が異なるだけでなく、研究職・開発職それぞれにも種類があります。研究職と開発職の種類について解説します。
 

研究職

研究職には、「基礎研究」と「応用研究」があります。基礎研究は、5年・10年先の実用化を目指してビジネスの種を探す仕事です。今すぐ利益につながるかどうかよりも、先進的な知識や技術を追い求めます。応用研究は、基礎研究で発見した知識や技術は製品化が見込めるものなのか、既存の製品にどのように活かせるのかを研究していきます。
 
基礎研究よりも応用研究のほうが、市場のニーズを把握し具体的な製品・サービスを生み出す使命が高いといえます。
 

開発職

開発職には、「商品開発」「技術開発」「研究開発」があります。
商品開発は、企画開発部門が描いた商品イメージを、実際の商品にするための開発を行います。技術開発は、商品の開発・製造に活かせる技術やその効率性などを考察します。研究開発は、研究職によってもたらされた研究結果や新技術などを用いて、市場ニーズに合った製品を具体的に生み出す仕事です。
 
 

企業でのポジション

研究・開発職は専門性の高い職種であるため、ポジションが細分化されるのが一般的です。名称は企業によって異なります。たとえば、IT業界であれば製品の根幹となる研究を行う要素技術研究や、開発業務を統括するプロダクトマネージャーなどがあります。
 
電子材料用インクの開発担当者、小型医療機器の開発技術者、プラスチックの成形加工技術開発担当者など、部門や扱う製品も細分化される傾向があります。
 
 

キャリアパス

研究・開発職のキャリアパスには、専門性を高め追求していくスペシャリスト、チームで結果を出せるよう導くマネージャー、規模の大きな会社や専門性の高い会社への転職などがあります。研究・開発の結果はすぐに出るものではありませんが、一定期間内で成果を出すことも重要です。どの場合も、具体的な目標をもって考えるようにしましょう。


研究・開発の具体的な業務内容は研究テーマに沿った実験・解析・データ収集・分析・検証などです。研究職は、新製品の開発や既存製品の改良に必要な基礎研究を行います。開発職は、研究によって得られた結果をもとに、製品化に向けた業務を担当します。安全の確保・コスト計算・モニタリングなど、研究・開発に付随する業務も開発の担当です。

研究職は、製品開発の基礎となる研究を行い、開発職は製品化に向けて動く仕事と考えるとよいでしょう。派遣社員として研究・開発に携わる場合は、正社員である研究員のサポート業務が主流で、データの加工などを行うのが一般的です。

研究・開発のやりがいとは?

研究・開発職は、ひとつの分野を追求していくことの多い仕事です。自分が興味をもっている分野の研究に携われることや、研修など会社の費用負担で新しい知識を吸収できる点はやりがいにつながるでしょう。また、研究・開発によって大きな成果を得られれば社会貢献にもつながり、開発した商品がヒットすれば年収アップも見込めます。
 
研究・開発のお仕事・求人一覧はこちら


研究・開発職の年収は高い傾向にあり、平均年収は500万円前半であるといわれています。新卒で入社した場合の初任給は月に20万円前半が相場です。外資系企業など給与水準が高めの会社に在籍し、高い専門性やスキルを身につけている方であれば、20代で年収1,000万円を超えるケースも見受けられます。

※参考:
研究・開発(機械)の年収まとめ (給料/平均年収/企業名などを集計)   転職会議

派遣の平均時給は?

研究・開発職は派遣社員でもほかの職種に比べて時給が高めで、平均時給はおよそ1,500円です。ただし、時給は地域によって異なり、関東は1,500円~1,600円ほどと平均が最も高く、次いで東海・関西が1,400円~1,500円となっています。また、北海道・中国・四国は1,200円~1,300円、東北・九州・沖縄は1,100円と、同じ研究・開発の派遣でも地域によって時給に大きな差があります。
 
ちなみに、エリアによって盛んな産業が異なり、自動車や家電製造が主流の東海・関西エリアは機械系の研究・開発職求人が多い傾向にあります。
 
※参考:
研究開発の仕事の平均年収は525万円!給料ナビで詳しく紹介 求人ボックス


研究・開発の仕事をするには、化学・薬学・医学・農学・機械など、理系の基礎知識があることが大前提です。研究する分野に関する専門性や高い知識のほかにも、市場に求められる製品を生み出すためにマーケットニーズを把握するスキル、専用器具を正確に扱うスキル、データを正確に把握して分析するスキル、論理的に考えるスキルなども必要です。

研究・開発は機密情報を扱う部門でもあるため、情報管理能力や倫理観など、機密保持に関する高い意識も重要です。


研究・開発職に向いている方の特徴として、すぐに結果が出ずともあきらめず、探求心や集中力をもって粘り強く続けられることなどが挙げられます。また、ひとりで黙々と仕事をしているイメージがあるかもしれませんが、研究・開発はチームで協力して仕事をします。。協調性やコミュニケーションスキル、失敗にもめげないタフな精神力なども必要です。

論文や専門書を読んだり、技術に触れるのが好きな方も研究・開発に向いているといえます。


研究・開発に求められる知識や技術は業界によって異なり、研究・開発職に特化した必須資格はありません。しかし、保持していることで役立つ資格はあります。

たとえば、IT業界の研究・開発職におすすめの資格として、必要な基本的知識や技能があることを証明する「基本情報技術者試験(FE)」があります。また、FEの知識に加えて、自ら技術的問題を解決、方向性を示せることを証明する「応用情報技術者試験(AP)」なども取得しておくとよいでしょう。

自分が目指す業界で役立つ知識や技術があることを証明できるような、資格や語学力をもっておくこともおすすめします。


研究・開発職にはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

メリット

研究・開発のメリットは、好きな研究に没頭でき、手探りの中で新しい知識や技術を見つけられたときなどに大きなやりがいを感じられることです。大手企業の研究・開発職ならば幅広い知識をもつ有能な方と仕事ができ、会社の代表として参加できる研修など、新しい知識に触れる機会もあります。
 
知識やスキルを積み重ねていけることや、高収入を得やすい点もメリットといえるでしょう。
 
 

デメリット

企業の研究・開発の場合、「1年後に新商品を販売するために半年後には製造体制に入れるよう研究・開発を完了する」「3ヵ月後には耐久性を10%アップさせる」などノルマや納期があることが多いです。海外赴任の可能性もあり、家族がいる方にとっては悩む点かもしれません。
 
また、勤めている会社や部署、研究・開発職が合わないなど、なんらかの事情で転職を考えた場合でも、専門性が高いため異職種への転職が困難になることもあります。


機械・ITから、食品・医療・科学などさまざまな業界で研究・開発職があります。そのなかで食品・医療・科学系メーカーは、商品開発のサイクルが早く、他社との差別化も求められることが多いため、研究・開発職のニーズが比較的高くなっています。


「研究・開発」は、新製品を生み出すための基礎研究や研究結果をもとにした製品化を進める仕事です。専門性が高く、ほかの職種に比べて給与が高い傾向にあります。正社員はもちろん、派遣社員としての需要もあるので、働き方を選ぶことも可能です。
 
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