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品質管理とは
品質管理の業務内容からキャリアプラン、資格について解説

2019年10月4日
 
品質管理

「品質管理」という職種に興味はあるが、仕事内容をきちんと理解していないという方も少なくないでしょう。

この記事では、品質管理の具体的な仕事内容はもちろん、品質管理にはどういった方が向いているのか、どういったキャリアプランがあるのかなどを解説します。品質管理という職種を理解するため、ぜひ参考にしてください。

目次


品質管理とは、製品やサービスを生産するにあたって、その品質が確かであることを検証し、保証することです。一般的には、製造現場での不良品などを出さないための管理が主で、以下の3つのサイクルを繰り返します。

「工程管理」で作業工程を適切な状態に管理し、「品質検証」で製品や工程が確かなものであるかを検証し、保証します。さらに、不適合な製品ができてしまった場合の再発防止に向け、工程異常の原因追求と対策、工程改善などを実施する「品質改善」も品質管理の一環です。


品質保証と品質管理・生産管理は、製品やサービスの品質を保証するための仕事という意味では違いがありませんが、その活動の範囲が異なります。

品質管理は、製造の現場で品質を管理することです。対して品質保証は、顧客に販売した後を含めて、製品の品質を保証するための活動です。 企画の段階から販売後までを一貫して保証するため、品質保証の中に品質管理が含まれることになります。

生産管理は、生産計画を立て、それに応じた調達・製造・品質・販売・出荷などの活動を管理するための活動です。品質保証も生産管理の一部だと考えられます。


ここからは、品質管理に向いている人について解説していきます。これらの資質にあてはまるという人は、品質管理の仕事を目指してみるのもよいでしょう。JOBNETには品質管理の求人も数多く掲載されています。
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コミュニケーション能力がある

品質管理の仕事では、製品にかかわる担当者とコミュニケーションをとる必要があります。これは、人と人との円滑なコミュニケーションがあってこそ、製造現場で生産効率を上げ、品質を高めることができるからです。
 
また、思わぬ事故やトラブルを予防するためには、現場の作業従事スタッフが安全・安心な環境で仕事ができるように常に配慮することが大切です。
 
スタッフとの対話を通じて作業工程の問題点がわかったり、再発予防策を講じるきっかけが生まれたりします。
 
品質管理を行ううえでは、普段から周囲の人との関係性を大切にし、コミュニケーションをとるようにしましょう。
 
 

リスクマネジメントが備わっている

品質管理においては、顧客の要望に応えられる製品を作り、品質を一定以上に保つことが重要です。しかし、製造の現場では、いついかなるときに事故が発生するかわかりません。
 
さまざまなアクシデントやトラブルに備えるためには、作業にかかわるすべての事柄でマネジメントする必要があります。また、万が一問題が起こったときには冷静に対処し、被害を最小限に抑えることが重要になります。
 
そのため、あらゆる問題を想定し、問題の本質を見極めて実際の被害を最小限に食い止められるリスクマネジメント能力が備わっている人は、品質管理に向いています。
 
 

観察力と追及力がある

製造の現場では、早急に問題の原因を見極めるための観察力、問題を改善して今後の品質向上につなげていく追求力がともに大切です。これらの能力をもって責任ある仕事をすることは、高い品質保持と顧客からの信頼につながります。
 
現場の流れを把握したうえで、些細なことを見落とさず、問題を問題として認識できる能力は、品質管理にとっては非常に重要です。データなどに目を通し、実際の作業に従事する担当者が気づかないところにまで気を配ることができれば、品質管理に適正があるといえるでしょう。
 
 

数字に苦手意識がない

品質管理の仕事では、気になることを徹底的に追及し、分析・検証するなどのコツコツとした作業が非常に重要です。膨大なデータに目を通して統計的な分析を行う必要がある職種でもあり、数字ひとつひとつについてじっくり考えることができなければ、問題の原因を特定することが難しいこともあります。

数字に苦手意識がないだけでなく、論理的に考えるのが好きな人、コツコツとした作業を丁寧に行える人、よりより結果を得るための方法を考察できる人が、品質管理に向いているといえるでしょう。


品質管理の仕事には、華やかな仕事ではないかもしれません。しかし、自社の製品の品質やブランド力を守るための大切な仕事です。品質管理は、製造現場と販売部署とのパイプ役であり、顧客のニーズを現場に伝える役割も担っています。

自社の製品やサービスの質を維持するだけでなく、より質の高いものを世に送り出すことで、顧客の信頼を得られるのは、品質管理のやりがいといえるでしょう。成果は、数字となって表れます。ものづくりに参加し、自社にとっても顧客にとっても幸せな状況を実現するのに役立っていると思えるのが、品質管理の仕事です。


品質管理には、検査業務を中心に行う一般スタッフ、製造のデータ分析・リスク分析を担当するリーダー、各数字に責任をもち、万が一のトラブル発生時に対応するマネージャーといういくつかの段階があります。  
一般スタッフでは、用意されたマニュアルのとおり業務を遂行できる能力が重視されますが、リーダー、マネージャークラスでは、工程改善へのアプローチ能力が求められます。国際規格と関連法規なども、キャリアアップするためには必須の知識といえるでしょう。

品質管理においてキャリアアップを望むなら、自分の知識や経験を活かせる職場を選ぶようにしましょう。自分の能力を十分にアピールできる現場でキャリアを積むことが大切です。


品質管理の目的は製品の質を一定に保ち、不良品が出るのを防ぐことです。  
データ収集や解析を統計学を用いて活動します。そして、現状把握から対策をこうじ、効果を測定をします。統計的な手法や数値を正確に理解する能力も欠かせません。

また、現場では全体の流れを把握し、他の部門との調整も図るリーダーシップ能力が求められます。

ネットワークにあがる情報に目を向け、業界の最新技術や知識を学ぶことも大切です。海外製品をあつかう現場へ就業を希望する際は、英語などの語学を習得しておくとアピールポイントになるでしょう。


品質管理の資格には「品質管理検定(QC検定)」があります。これは、一般社団法人日本品質管理学会の認定を受けて、「日本科学技術連盟」や「日本規格協会」が主催している民間資格です。

品質管理に関する知識がどのレベルにあるかを客観的に評価するためのもので、品質管理全般に関する知識が問われる1級・準1級から、基礎的な知識の有無が問われる4級まで5つのレベルがあります。あらゆる製品やサービスの品質管理において意義のある資格といえるでしょう。

受験資格は特に定められておらず、試験は3月と9月の年2回実施されています。試験内容はそのほとんどがマークシートですが、1級・準1級では論述があります。 


この記事では、品質管理という仕事に関心がある方に向けて、仕事内容や求められる人物像、キャリアプランの描き方、取得すると役立つ資格などについて解説しました。  
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