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ネットワークエンジニアに必要なスキルとは?
仕事内容や求められる知識、おすすめの資格もご紹介

2022年12月21日
 
ネットワークエンジニア スキル

現代社会では、ネットワークはなくてはならない重要なものになりました。ネットワークの設計や構築、保守を担うのがネットワークエンジニアです。
 
この記事では、ネットワークエンジニアへの就職や転職を考えている方に向けて、ネットワークエンジニアに必要なスキルを解説します。ネットワークエンジニアに必要なスキルを身につける方法も解説するので、ぜひお役立てください。

目次


ネットワークエンジニアとは

 
ネットワークエンジニアは、コンピューターネットワークに関する専門的な知識をもつ技術者です。ネットワークシステムの設計や構築、運用、保守などの業務を行います。コンピューターネットワークを新しく構築したり、不具合を修正したりするのが仕事です。
 
ネットワークエンジニアは、インフラエンジニアとも呼ばれています。ネットワークエンジニアの業務別の仕事内容は、次で解説します。
 

サーバーエンジニアとの違い

サーバーエンジニアとネットワークエンジニアでは、それぞれ担当領域が異なります。サーバーエンジニアは、サーバーの構築や設定を担当し、ネットワークのなかでもサーバーに特化している技術者です。サーバー環境の構築や運用、保守などを行います。
 

システムエンジニアとの違い

システムエンジニアとネットワークエンジニアでは、担当する仕事内容が異なります。システムエンジニアは、ITシステムの設計や構築を行い、コンピューターやアプリケーション、システム、プログラミングに関する専門業務を行うのが仕事です。
 

ネットワークエンジニアの仕事内容

 
ネットワークエンジニアの主な業務は6つです。ネットワークエンジニアの仕事内容を詳しく解説します。
 

要件定義

顧客へのヒアリングにより、目的や必要な機能、予算などを明確にします。要件を整理して見積もりやスケジュール、工数などを文書化し、要件定義書を作成します。要件定義は、プロジェクト全体に関わる重要な業務です。
 

設計

ネットワークの設計は基本設計と詳細設計の2つに分類されます。基本設計では、顧客へのヒアリングにより決まった要件定義をもとに、ネットワークの方針を決めます。ネットワークの構築に必要な要素を決めるのが、詳細設計です。
 

構築

構築業務では、実際にネットワークの機器を扱います。設計フェーズで作成された設計書にもとづいて、機器の設置や設定、ケーブルの配線、接続などを行います。接続や通信の動作確認も構築業務の一部です。
 

運用

運用業務では、構築したネットワークを安定して稼働させるためのサポートを行います。ネットワークの設定変更やシステムに関する問い合わせ対応も運用業務の一部です。システムの追加や再構築、再設定などの業務に応じた調整を行います。
 

保守

ネットワークシステムの管理や維持を行うのが、保守業務です。通信障害などのトラブルが起きた際に行う復旧作業も含まれます。ネットワーク機器の故障の疑いがある場合には、機器の交換対応も行います。
 

監視

構築したネットワークシステムに異常や障害が発生していないか確認するのが、監視業務です。ネットワークシステムは24時間365日の体制で監視しなければなりません。エンジニアが24時間体制で、システムの監視を行います。
 

ネットワークエンジニアに求められる知識

 
ネットワークエンジニアには、ネットワークやセキュリティ、クラウドに関する知識が必要です。それぞれについて解説します。
 

ネットワークに関する専門知識

ネットワークの主な通信技術として、LAN系、WAN系、インターネット系があります。ネットワークエンジニアは、さまざまな機器の接続や設定を行うため、ネットワーク機器の接続や設定に関わる総合的な知識が必要です。知識だけではなく、実際に作業する技術やノウハウも求められます。
 

セキュリティに関する知識

ネットワークシステムには、サイバー攻撃といった外部からの攻撃を受けるリスクがあります。企業の損害を招くため、情報漏洩や不正アクセスを防止しなければなりません。IPSやファイヤーウォールなどの知識をもち、強固なシステムの設計や構築、対策が必要です。
 
ネットワークエンジニアには、トラブル防止とトラブル発生時に迅速な対応をする技術と知識が求められます。
 

クラウドに関する知識

近年はクラウド化が進んでおり、クラウド上でシステム構築を行う案件が増加しています。クラウド上でシステム構築を行う一例が、クラウド型サーバーです。クラウド型サーバーでは、ソフトウェアやシステムをクラウド上で構築するため、扱う際はクラウドに関する知識や技術が必要です。クラウド上のネットワークを構築する技術の需要は、今後も高まるでしょう。
 

ネットワークエンジニアに求められるスキル

 
ネットワークエンジニアには、3つの必要なスキルがあります。それぞれ詳しく解説します。
 

コミュニケーションスキル

ネットワークエンジニアの仕事は、人との関わりが多くあります。PM(プロジェクトマネージャー)やPL(プロジェクトリーダー)顧客、サーバーサイドエンジニア、チームのメンバーなどとコミュニケーションを取りながら仕事を進める機会もあります。特に顧客へのヒアリングや、専門的な知識がない相手へ専門用語を使わずに分かりやすく説明する場面では、高いコミュニケーションスキルが求められます。
 
また、社内外関わらずプロジェクトチームを組んで業務をすることも多くあります。
 

マネジメントスキル

上流工程である要件定義や設計などを担当するようになると、プロジェクト全体をとりまとめるマネジメントスキルが求められます。クライアントとの折衝、チームメンバーへの指示、品質・コスト・納期などを管理します。プロジェクトマネージャーへのキャリアアップを目指すには、重要なスキルです。
 

論理的思考力

ネットワークエンジニアの仕事では、物事や情報を整理するスキルや、筋道を立てて考えるスキルが求められます。ネットワーク構築では、将来も考慮した機器の導入や、拡張も視野に入れて設計しなければなりません。大規模になると要件も増えるため、論理的思考力はネットワークエンジニアにとって重要なスキルです。
 
また、システム障害の発生時には、原因を特定し冷静な対処が求められます。本来組むべき要件が漏れていないか、どうすればトラブルを解消できるのかを過不足なく整理しなければなりません。
 

ネットワークエンジニアのキャリアパス

 
ネットワークエンジニアには多くの専門領域があり、さまざまなキャリアパスが考えられます。2つのキャリアパスを解説します。
 

スペシャリスト

経済産業省が定めたITスキル標準にて、一定レベル以上と判断された方がスペシャリストです。特定分野の専門知識や技術、経験をもち、ネットワーク技術のなかで専門領域を極めます。ネットワークエンジニアの専門領域には、システム管理やセキュリティ、ネットワーク、データベースなどがあります。
 

ゼネラリスト

ゼネラリストの役割は、プロジェクト全体の統括です。プロジェクトマネージャーとして顧客へヒアリングを行い、プロジェクトの要件定義を行います。プロジェクト進行中の主な業務は、人員の采配や進捗管理です。ゼネラリストは、常に全体を見てプロジェクトを統括する重要な立場になります。
 

ネットワークエンジニアとしてのスキルを身につけるには

 
ネットワークエンジニアになるには、ネットワークに関する専門的な知識が必要不可欠です。未経験から必要なスキルを身につけるには、資格取得が効果的です。資格試験のための勉強を通じて、専門的な知識が身につけられます。資格は知識やスキルの証明になり、未経験で転職する際も即戦力になるとアピールになるでしょう。
 

ネットワークエンジニアのスキルアップにおすすめの資格

 
ネットワークに関わる多くの資格のなかから、ネットワークエンジニアのスキル習得に役立つ資格を5つ解説します。
 

ITパスポート試験

ITパスポート試験は、独立行政法人IPAが実施している国家資格です。ITの知識に関して100問が試験で出題されます。出題形式は四肢択一で、試験時間は120分間です。ITの知識を持って就業している方か、仕事にIT技術を活かそうとする方が、ITパスポート試験の対象になっています。ITパスポート試験の資格があれは、ITの基本知識をもっていると証明になります。
 

基本情報技術者試験

基本情報技術者試験は、独立行政法人IPAが認定する国家資格です。ネットワークやシステム開発などに関して出題されます。さまざまな分野のITエンジニアが対象です。資格により、ITエンジニアに必要な基礎知識と技術があり、指導者の指示のもとソフトウェア構築やシステムの設計、開発ができると証明できます。
 
応用情報技術者試験という基本情報技術者試験の上位資格もあります。
 

ネットワークスペシャリスト

ネットワークスペシャリストの資格試験で問われるのは、ネットワークに関するハイレベルな知識です。要件定義からセキュリティまで幅広い分野の知識が身につきます。情報セキュリティの技術支援を行っている方が対象です。資格の取得により、ネットワーク構築と管理、運用と保守の実施と指導ができることを証明できます。
 

情報処理安全確保支援士

情報処理安全確保支援士では、ネットワークセキュリティの知識が問われます。サイバーセキュリティに関する知識と技術をもち、システムの開発や設計などに助言や指導する立場にある方が試験の対象です。サイバーセキュリティの知識や技術、高度なセキュリティスキルがあることを証明できます。
 

シスコ技術者認定試験

シスコ技術者認定試験は、ネットワーク技術者向けの資格試験です。ネットワーク関連の機器を扱うシスコシステムズが実施しています。

シスコ技術者認定試験は、ネットワークの管理者や技術者を対象とした認定試験で、グレードが4つあります。ネットワークエンジニアとしての知識や技術力を証明するには、業務における基礎知識が問われるCCNA(Cisco Certified Network Associate)、またはその上位資格のCCNP(Cisco Certified Network Professional)の取得がおすすめです。

 

ネットワークエンジニアの年収

 
大手転職サービスによると、ネットワークエンジニアの平均年収は約452万円です。効果的な年収アップの方法は、資格の取得と付加価値となるスキルの習得です。セキュリティやクラウドの知識と技術の習得は、将来的にも役立ち、年収をアップするための付加価値になります。
 
※参考:ITエンジニアの職種別の平均年収 転職ならdoda(デューダ)
 

まとめ

 
ネットワークエンジニアには、コミュニケーションスキルやマネジメントスキル、論理的思考力が求められます。ネットワークやセキュリティ、クラウドに関する知識も必要です。必要なスキルを身につける方法には、資格取得があります。資格試験の勉強により、ネットワークエンジニアに必要な知識が身につけられます。
 
ビジネスのみならず、日常生活でも欠かすことのできないネットワークですが、その安全性や快適性を提供することが求められるネットワークエンジニアの仕事は、現代社会において重要な役割を担っています。そして、今後もその需要は高まっていくでしょう。
 
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