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派遣で働いた期間の書き方は?
履歴書への記載ポイント

2020年4月30日
 
履歴書 派遣期間

「派遣で働いた期間」を履歴書や職務経歴書でどのように書くのか分からないという方も多いようです。履歴書と職務経歴書の違いってなに?就業した派遣先の会社は「入社」と書くの?短期の派遣期間が多い場合は?派遣期間の経験をうまく伝えるコツは?などを解説します。

目次


履歴書とは?

履歴書は、プロフィールとしての役割をもっています。就職や転職の選考時に、提出を求められることが多いでしょう。ある程度の基本フォーマットがあり、氏名や住所、学歴・職歴、保有資格、趣味・特技などを記入します。学歴は正式名称で高等学校の入学以降から記入します。

その他にも、志望動機や自己PR、本人の希望などを記入する箇所があります。書類選考や面接などでは、主にこの部分を確認されることが多いでしょう。また、職場まで通勤可能な場所に住んでいるか、募集要件と本人の希望が合致しているかも確認されるポイントです。
 

職務経歴書とは?

職務経歴書は、社会人としてのキャリアやこれまで培ってきたスキルをアピールする役割をもっています。決まったフォーマットはありませんが、職歴や業務内容、保有資格、成果、自己PRなどを、A4用紙1〜3枚程度にまとめます。

どのくらいの期間、どのような業務に取り組み、どのような成果を挙げたかなど、これまでの経験と実績を分かりやすく記入します。また、転職理由も重要なポイントです。キャリアップやワークライフバランスなど、転職によって実現したいことを転職理由とし、前向きな姿勢をアピールできるとよいでしょう。また、自己PRには、応募先企業で活かせる経験やスキル、自らの長所やセールスポイントを記入します。


ポイント

・派遣社員で就業していたことが分かるように書きます(「A社に派遣社員として就業」など※)
・「入社」、「退社」ではなく、「就業」、「派遣期間満了」と書きましょう
・志望企業が知りたいこと(派遣先の企業名、年数、業務内容など)を簡潔に記載しましょう
・履歴書に書ききれない内容は、職務履歴書に記載するなどして、履歴書と職務履歴書をうまく使い分けましょう

※派遣元は、1社または2社のみである場合やスペースに余裕があれば記載しても良いでしょう。
次に、具体的な書き方の事例を解説していきます。

派遣先企業が少ない場合

ポイント

・派遣先の企業名を明記しましょう
・スペースに余裕があれば部署名を記載して、従事した業務内容を伝えましょう

記載例①
派遣先企業が1社または2社で、就業期間が比較的長い場合

履歴書 派遣期間

派遣先企業が3社以上、短期間の派遣就業が3回以上ある場合

ポイント

記載行数を少なくする工夫をします。

記載例②
派遣先企業が3社程度の場合、「派遣期間満了」を省略します。

平成○○年○月 株式会社A社に派遣社員として就業(平成○○年○月まで)
平成○○年○月 株式会社B社に派遣社員として就業(平成○○年○月まで)
平成○○年○月 株式会社C社に派遣社員として就業(平成○○年○月まで)

履歴書 派遣期間

記載例③
派遣企業が2社以上、派遣先企業が3社以上あるなど、社数が多い場合は、派遣元企業(登録先の派遣会社)を記載して、派遣先企業をまとめて記載します。
※職務履歴書に派遣先企業名をすべて記載しましょう。

平成○○年○月 株式会社A社に派遣登録(派遣先:株式会社B社)
平成○○年○月 派遣期間満了のため退職
平成○○年○月 株式会社C社に派遣登録(派遣先:株式会社D社)
平成○○年○月 派遣期間満了のため退職

履歴書 派遣期間

アルバイト経験を書く場合

アルバイトの経験は基本的には記載不要です。
ただし、例外もあります。
第二新卒の方など、職務経験が豊富ではない方で、応募する企業の仕事内容とアルバイトの仕事内容が近しい場合は、職歴欄にアルバイト経験を記載しましょう。

例えば、応募職種が営業職の場合、かつ正社員としては未経験の場合を考えてみましょう。その場合、アルバイトであっても営業経験をアピールすることで、面接官に好印象を与えることができるでしょう。

ポイント

仕事の内容を記載して、業務経験があることを伝えましょう。

平成○○年○月 株式会社A社 入社(アルバイト)
営業職として△△のセールスに従事

平成○○年○月 一身上の都合により退職


派遣期間の書き方で質問が多い3つのポイントについてご説明します。

ポイント1:アピールしたい内容に合わせて書き方を工夫する

例えば、短期の派遣先が複数ある一方で、長期勤務して経験・スキルを積んだ派遣先がある場合、後者をアピールしたいですよね。

短期の就業履歴を短縮

平成○○年○月 株式会社A社 経理部に派遣社員として就業
平成○○年○月 派遣期間満了
        上記以外の短期就業内容は職務経歴書に記載しております。
平成○○年○月 株式会社B社 経理部に入社

このように、短期の内容を1行にまとめて詳細は職務履歴書に書く、という書き方がおススメです。
※経歴詐称にならないよう、職務履歴書には1社ごとに正確に記載しましょう。

ポイント2:経験・スキルをうまく伝える

主体的に業務領域を拡大したなどの実績があれば、ぜひアピールしましょう。

平成○○年○月 株式会社A社 営業部に派遣社員として就業(平成○○年○月まで)
        ・営業事務として営業資料の準備などを担当
平成○○年○月 株式会社B社 営業部に派遣社員として就業(平成○○年○月まで)
        ・営業事務として資料作成の他、新人教育の資料の企画、作成も担当

ポイント3:職務履歴書は全ての社名、業務内容を記載

履歴書で省略した内容があれば、職務履歴書に詳細を記載しましょう。

職務履歴書の記載事例については、当社の人材紹介事業サイト「CAREECRE」をご参照ください。


その他、よくあるご質問にお答えします。

派遣先が1社または2社でスペースに余裕があれば、記載した方が良いです。同じ会社でも営業部なのか、経理部なのか部署によって仕事の内容が変わるためです。
 
「短期間・複数の派遣先がある場合」のように1行に社名と派遣期間まで記載するような場合は、部署名を記載しなくても良いでしょう。

正社員の求人に応募する場合は必要です。

ご紹介する企業によっては必要です。
詳しくは紹介予定派遣特集で解説しています。

育児や介護などで空白期間がある場合、理由を説明するためにも記載しましょう。
 
【例】
平成○○年○月 出産のため退職
平成○○年○月 家族の介護のため退職

派遣期間を履歴書に書く際のポイントについて解説しました。
ご自身の経験をうまく伝えるコツとして活用してみてくださいね。

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