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受託業務(請負)とは?
派遣との違いやメリットを詳しくご紹介

2020年7月1日
 
派遣と受託業務(請負)の違いとは?

 
派遣会社の求人には「派遣」とは別に、「受託業務(請負)」として募集しているものがあるのをご存知ですか?自分の条件に合った仕事の募集が「受託業務(請負)」となっているけど…これって「派遣」と何が違うの?など、応募にあたり戸惑ったりすることもあるでしょう。
 
この記事では「派遣」と「受託業務(請負)」の違いやメリットなどについて説明していきます。しっかり理解したうえであなたに合った仕事を見つけましょう。

目次


受託業務(請負)とは

 
受託業務(請負)とは、派遣会社が企業などから発注を受けたプロジェクトや業務のことをいいます。受託業務(請負)の働き方で派遣と異なる点は、派遣会社に受託した業務を派遣会社の指示によって就業することです。
 

受託業務(請負)と派遣はどう違うの?

 
受託業務(請負)と通常の派遣は働き方が似ていますが、細かい条件などが異なります。どのように違うのか、詳しく解説します。
 

受託業務(請負)と派遣のしくみ

 
受託業務(請負)と派遣は、どちらも派遣会社と雇用関係にあります。一方で業務指示や勤務時間の管理を受ける「指揮命令関係」は、異なります。派遣では派遣先企業から指示を受けるのに対して、受託業務(請負)では派遣会社から指示を受けることになります。
 


 

労働者派遣法の期間制限

 
労働者派遣法では、派遣として同じ派遣先企業の同じ組織で働くことは3年までと期限が定められています。しかし受託業務(請負)の場合は、労働者派遣法が適用されず、勤務の期間制限がありません。そのため、プロジェクトが継続する場合や新たなプロジェクトに参加できる場合は、同じ場所で3年以上働くことも可能です。
 

指揮命令関係の違い

 
派遣と受託業務(請負)では、業務に関する指示や勤務時間の管理を受ける「指揮命令関係」が異なります。派遣では、指揮命令関係は派遣先の企業から受けるため、派遣先の指示にしたがって業務に就くことになります。一方で受託業務(請負)では、雇用関係だけでなく指揮命令関係も派遣会社にあるため、業務指示や勤務時間の管理も派遣会社から受けます。

働く仲間や場所

 
受託業務(請負)で一緒に働く仲間は、同じ派遣会社に所属するメンバーとなります。メンバー間の仲間意識が強くなりやすく、何か困ったことなどがあった際にも相談しやすいでしょう。
 
また通常の派遣では派遣先の企業で働くのに対し、受託業務(請負)では、派遣会社が用意した受託業務用のオフィスや発注元の企業のオフィスの一部で勤務する場合が多いです。
 

受託業務(請負)には、どんな仕事があるの?

 
受託業務(請負)には多様な仕事があります。コールセンター、事務センター、受付、採用代行など、チームで行う業務のほか、Web関連、筆耕、翻訳など、フリーランス要素のある業務もあります。専門性やこれまでの経験を活かしてチームを率いるリーダーやSV(スーパーバイザー)などの求人もあります。専門性を磨くことで、スキルアップも可能です。
 

受託業務(請負)のメリット

 
派遣と比べると、受託業務(請負)ならではのメリットがあります。受託業務(請負)のメリットについて、ひとつずつ解説します。
 

一緒に働くひとに一体感がある

 
受託業務(請負)では、一緒に働くメンバーは同じ派遣会社のメンバーとなり、業務やプロジェクトごとにチームで働くことが多いです。そのため、人間関係を構築しやすく、職場仲間との一体感を高めやすいメリットがあります。
 

雇用期間に制限がない

 
派遣は労働者派遣法によって、同じ場所での勤務は3年までと定められています。しかし、受託業務(請負)は労働者派遣法の適用外となるため、雇用期間の制限を受けません。プロジェクトが続く限り、期間を気にせず働くことができます。なお、任期はプロジェクトごとに異なりますが、プロジェクトが完了した後に通常の派遣紹介へと移行することも可能です。
 

相談しやすい職場環境がある

 
受託業務(請負)では、指揮命令関係が派遣会社にあるため、業務に関する指示は派遣会社からのみとなります。周りの従業員も同じ派遣会社のメンバーとなるため、なにか困ったことや不明点があった際にも、相談しやすいというメリットがあります。派遣会社が研修プログラムなどを用意していることも多く、未経験でも働きやすいことも特徴です。
 

スキルアップにもつながる

 
派遣会社の研修制度などで、スキルアップ支援を受けられることもあり、受託業務(請負)を通してスキルを磨くことができることもメリットです。
 
また、受託業務(請負)では、リーダーや専門職などの求人もあり、業務を通してスキルアップも可能です。派遣先企業からの業務指示にもとづき業務を行う派遣とは違い、受託業務(請負)の場合は、雇用元である派遣会社からの指示にもとづきますので、業務フローの改善などを自ら提案する機会があるかもしれません。業務全体を見たり改善策を考えたりするなどの力もつくでしょう。
 

受託業務(請負)のデメリット

 
受託業務(請負)のデメリットとして、発注会社の社員などへフォローやバックアップを求められないということが挙げられます。受託業務(請負)では、受託した業務を派遣会社の従業員のみで完了させる必要があるためです。しかし不安に感じる必要はありません。
 
困ったときのフォローは派遣会社がしっかりと対応し、トラブルが発生しても個人で責任を負うようなことはありません。派遣会社は自社で完了できる範囲の業務と判断して受託しており、ノウハウもあるため、安心して就業することができます。
 

まとめ

 
この記事では、受託業務(請負)の特徴について解説しました。派遣と受託業務(請負)は、契約形態が違う働き方であり、仕事の内容にほとんど影響しないといえるでしょう。 
契約形態が「受託業務(請負)だから…」と迷ったり見送ったりせずに、まずは業務内容が自分のやりたい仕事かどうかをメインに検討することをオススメします!
 
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