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仕事で英語を使いたい!
でも、どんな職業、求人があるの?

2019年4月24日
 
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英語を使う職業といえば、以前は通訳者や翻訳者などの専門職が大多数を占めていました。しかし昨今グローバル化の流れの中、採用条件にTOEICのスコア提示を求めるなど、英語力のある社員を求める企業も増えてきています。

キャリアアップを目指し転職を考える人の中には、「いつか仕事で役立てたい」と英語を勉強したり、TOEICなどの試験を受けたりしている人は多いことでしょう。
では、その英語は、どのような仕事で活かすことができるのでしょうか。今回は、日本で初めての人材派遣会社マンパワーグループが長年培ったノウハウをもとにして、英語を使う仕事にどんな職業があるのかをご紹介します。


翻訳・通訳

翻訳には、海外の小説などを訳す「文芸翻訳」、ビジネス文書や研究論文などを訳す「実務翻訳」、映画やテレビ、DVDなどの字幕を作る「映像翻訳」などがあります。語学力だけでなく、訳す対象に即した知識も必要になります。

通訳には3つのスタイルに分けられます。

「同時通訳」話者(スピーカー)が話した内容を聞き、2、3秒後に通訳をします。通訳をしている間も話者は発言を続けていますので高い集中力が必要です。大規模な国際会議や講演会などに適しています。

「逐次(ちくじ)通訳」話者が適度に話す量を区切り、そのまとまりごとに訳します。お互いの言葉をしっかりと理解して進める1対1の会議や視察などで用いられるスタイルです。

「ウィスパリング」通訳を必要とする人が1~2人でその人の耳元で行う同時通訳の方法です。少人数でテンポよく進めたい会議やインタビューでつかわれています。

■業務内容例
・翻訳:出版社、新聞社、企業、大学、研究機関で使用する各種文書の翻訳、映像の字幕制作など
・通訳:国際会議、商談、著名人(スポーツ、芸能)の会見での通訳など

秘書

社長や役員の秘書には、高い英語力が求められることもあります。海外企業とやりとりする企業はもちろん、上司が外国人の場合はよりハイレベルな英語力が必要になるでしょう。ただ話せればいいわけではなく、相手の思いも汲み取る力も必要です。

■業務内容例
スケジュール調整、出張の手配、来客対応、電話、メール応対、会議等の資料作成、経費精算など。

バイヤー・MD

世界中の売れ筋商品を見極め、買い付けを行う仕事がバイヤーです。MD(マーチャンダイザー)は、売れる商品を予測し、開発を行う職業ですが、MDがバイヤーを兼任することもあります。

バイヤーとMDには専任の通訳がつく場合もありますが、海外での商品買い付けの手配や、現地で業務に対応できるレベルの英語力が求められることが多いです。商社やメーカーに所属し、買い付けや展示会のため、外出や出張もあります。

■業務内容例
市場調査、商品選定、価格交渉、発注、輸送、支払などの経理処理、商品マスタ入力、データ集計、分析(Excel:VLOOKUP・ピボットテーブル)など。

貿易事務(貿易会社・商社)

貿易会社は世界中の国々と取引を行います。国内取引のみの企業もありますが、多くは海外取引も展開しています。国内にいながら英語業務を行うことはもちろんのこと、海外に事業所を設けている企業もあり、海外赴任など生活レベルで英語スキルが求められることもあります。

■業務内容例
各国からの受注データ入力・管理、出荷データ入力・管理、海外取引先、工場、乙仲とのやり取り、精算等の経理処理、書類作成、納期管理、価格管理、Excel操作(IF関数、VLOOKUP)など

人事

グローバル展開している企業の場合、人事部門で現地法人の労務管理やビザ手続きなどを行うこともあります。また外国人採用を行う場合には、採用活動中はもちろん、入社後もさまざまなやり取りや手続きを行うため、コミュニケーションレベルの英語力は必須です。また、関連して給与・社会保険に関する業務や、人事関連で発生する会計業務等を行う場合もあります。

■業務内容例
面接設定(面接官、応募者のスケジュール調整)、面接対応(応募者の出迎え、面接ルームの準備)、人材紹介会社との連携、会計処理、内定者対応(入社手続き等)、社内研修(企画、資料作成、講師とのやり取り、研修開催、受講内容のフィードバック)など

英文事務

その名のとおり、英語を用いた事務全般のことをいいます。非正規雇用の社員の登用も多く行われています。主に英文書類の作成、海外の会社との電話やメール対応を行います。専門性の高いものからアシスタント業務までさまざまです。

■業務内容例
英文書類の翻訳、海外拠点、取引先とのやり取り(メール、電話)、英文資料作成(Excel、Word、PowerPoint)、会議運営(スケジュール管理、出席者への連絡、英文議事録作成)など

マーケティング・市場調査

日本の製品を海外に売り込むことを目的に、現地の事業者と連携して、各国のマーケット調査を行ったり商品開発を進める仕事です。また、海外企業が日本市場に参入する場合にも必要とされることも多く、幅広い知識やコミュニケーションスキルも求められます。

メディアの対応や、広告や印刷物、WEBサイトなどマーケティングに関する制作業務を担当することもあります。


■業務内容例
市場調査(調査の企画、発注、実施、データ処理、結果をまとめた資料作成)、メディア対応(サンプル商品貸出手配、パブリシティ校正、プレスリリース、問い合わせ対応)、広告関連業務(媒体出稿の進行管理、請求業務)、サイト運営(ニュースリリース作成、サイト掲載)など

航空・旅行・観光関連会社関連職種

インバウンドの盛り上がりを受けて、多くの外国人観光客が日本を訪れています。2020年の東京五輪を見据え、政府も訪日外国人観光客の目標人数4,000万人を掲げており、航空・旅行・観光関連会社で英語を使った仕事の求人ニーズは高まる一方です。

TOEIC点数の目安は、空港スタッフでは550点以上、国際線のキャビンアテンダントでは700点以上が求められるなど、ポジションによってさまざまです。

■業務内容例
航空会社での仕事(キャビンアテンダント、空港スタッフなど)、観光ツアーのアテンド、観光地の案内スタッフなど

IT関連職種

外資系企業を中心に、IT関連の職業でも英語スキルが求められることも多いです。開発などを海外の拠点や企業と進める上で、メールや電話などのやり取りは日常的に発生し、仕様書やマニュアルのといった文書の翻訳をするといった業務もあります。技術職の場合は、自らの技術取得のために英文の資料を読むこともあります。

■業務内容例
技術仕様書やユーザーマニュアルの翻訳、英語でメール、電話対応などを行うテクニカルサポート、海外拠点と連携して仕事を行うネットワークエンジニア、WebアプリケーションのテストやJavaScript APIなどAPIを用いたテストを行うテスター・QAエンジニアなど


英語を使った仕事の経験がない場合、どのように目指していけばいいのでしょうか。

英語を使ったビジネスの経験を積む

英語を使う仕事の場合、まず「英語を使った仕事」の経験があることが評価されます。最初は少しでも英語を使った実務の経験を積むことがポイントでしょう。特に事務職では、ビジネス会話、メールや電話、資料作成tなど基本的な業務を英語で経験したことが採用時に評価される傾向があります。

自分の希望する職種や待遇の仕事に就くためには、最初から職種にこだわってしまうよりも「ビジネスで英語を使う」という経験を優先させた方がのキャリアを伸ばすチャンスが広がると言えるでしょう。

興味がある企業の求める英語力を知る

この記事では、目安としてTOEICの点数を紹介しましたが、同じ職業でも採用条件として設定している英語力は企業によって異なります。また昨今は、グローバル化によってさまざまなシーンで英語に触れる機会があるため、ここで紹介した職種以外にも英語力を必要としている企業・職種も多数存在します。

まずは、自分の興味がある企業を見つけることです。そしてその企業どれくらいの英語力が必要とされるのかを調べてみましょう。

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