トップ | 派遣の働き方ガイド | 派遣の基本知識 | 【2022年度版:派遣社員の時給の実際】全国と三大都市圏の平均時給・職種別時給を調査

【2022年度版:派遣社員の時給の実際】
全国と三大都市圏の平均時給・職種別時給を調査

2022年6月30日
 
派遣 時給

派遣社員として働くうえで、やはり給与(時給)相場は気になるものです。この記事では、派遣社員の全国の平均時給と三大都市圏エリア(関東・関西・東海)の平均時給を職種別にご紹介しています。また、派遣社員としての時給を上げる方法についても解説していますので、ぜひ参考にしてください。

目次


派遣社員の時給相場はどのくらい?

 
派遣社員として働く場合、気になるのが給与額です。ここでは、全国と関東・関西・東海の三大都市圏エリアで派遣社員の時給を確認しましょう。
 

全国平均は1,509円

派遣・紹介予定派遣社員の求人広告データ(2022年1月時点)をもとに集計された派遣の全国平均時給は、1,509円と過去最高基準にあることがわかりました。これまで派遣・紹介予定派遣社員の全国平均時給は1,400円台でしたが、現在はさまざまな職種で平均時給が少しずつ上昇傾向にあり、1,500円台が定着する可能性もあります。

※参考:2022年1月派遣時給データ ディップ株式会社
 

三大都市圏の平均時給は1,680円

株式会社リクルートの調査研究機関であるジョブズリサーチセンターが、2022年2月度の派遣社員募集時の平均時給をまとめた調査結果によると、関東・東海・関西の三大都市圏全体の平均時給は1,680円でした。エリア別では、関東が1,758円、東海が1,501円、関西が1,487円となっています。エリア別の数値を見ると、関東(首都圏)の平均時給の高さが際立っています。

※参考:2022年2月度 派遣スタッフ募集時平均時給調査 株式会社リクルートジョブズジョブズリサーチセンター
 

職種別・エリア別で見る派遣社員の時給相場

 
ここでは、職種別・エリア別の派遣社員の時給相場をより詳しく確認しましょう。以下は、関東・東海・関西の三大都市圏と、北海道・東北・北信越・中国四国・九州沖縄のエリアに分けて、平均時給を表記しています。それぞれの金額は平均時給なので、時期によって変動する可能性があります。

  関東 東海
関西 北海道   東北 北信越 中国四国 九州沖縄
   
         オフィスワーク     

事務

1,629円 1,373円 1,398円 1,205円 1,191円 1,174円 1,211円 1,192円

  営業・販売 

サービス

1,575円 1,405円 1,385円 1,257円 1,237円 1,210円 1,277円 1,249円
 
  IT・エンジニア 

技術・建築

2,181円 1,938円 1,898円 1,574円 1,581円 1,397円 1,749円 1,767円

クリエイティブ

1,872円 1,520円 1,552円 1,238円 1,300円 1,167円 1,306円 1,335円

医療・介護

福祉・教育

1,604円 1,441円 1,349円 1,532円 1,162円 1,183円 1,196円 1,135円
    
             その他           

(製造・物流・軽作業等)

1,384円 1,283円 1,288円 1,154円 1,078円 1,159円 1,132円 1,130円

 
※参考:派遣のお仕事探しならリクナビ派遣(2022年4月時点)
 

職種別の仕事内容と求人傾向をチェック

 
それぞれの職種別の仕事内容と求人傾向は、平均時給にどのような影響をおよぼしているのでしょうか。以下で確認してみましょう。  
 

オフィスワーク・事務

オフィスワーク・事務系の求人は、一般事務や営業事務、経理や人事など非常に幅広いのが特徴です。仕事内容としては、書類作成や資料のファイリング、システム入力、電話対応などがあります。WordやExcel、PowerPointといったOfficeソフトを使いこなすスキルや、会計、労務などの専門的なスキルが求められることもありますが、未経験でも積極的に採用しているところが多いといえるでしょう。

さまざまなスキルを有している場合と未経験の場合では、時給に差が出ることもあります。高い語学力を必要とする場合などは、実務経験やスキルのある方に高い時給が提示されるケースが多数あります。
 

営業・販売・サービス

営業・販売サービスでは、自分自身の手腕が数値として出るケースが少なくありません。このため、やりがいにつながりやすくなります。

仕事内容としては、営業、ラウンダー、営業アシスタントなどがあります。派遣社員に任されるのは、携帯ショップでのカウンター業務、アパレル接客・販売、住宅展示場での接客、化粧品やジュエリー販売などです。

接客・販売経験などが多数あり、専門的な知識がある場合は、時給がアップする傾向にあります。しかし、未経験も歓迎されることが多い職種で、挑戦しがいがあるといえるでしょう。
 

IT・エンジニア・技術・建築

IT化が進む現代において、需要が高いとされているのが、IT・エンジニア・技術・建築関連の職種です。高い専門知識が求められるうえに、あらゆる業界での需要が高まっているため、平均時給は高めに設定されています。なかには、時給が2,500円を超える求人などもあります。

仕事内容としては、SEやプログラマー、運用管理、CAD・設計、Webクリエイター、DTPデザイン・オペレーターなどがあります。それぞれの仕事内容に応じて、「VB/ASP.NET」「CAD」や「Photoshop」「Illustrator」といったソフトを使いこなすスキルやプログラミング言語の知識、実務経験などが求められるでしょう。

より高時給で働きたい場合は、最新のスキルや需要の多いスキルをできるだけリサーチし、身につけておくことをおすすめします。
 

クリエイティブ

多くのWebサービスが展開されるなかで、クリエイティブ系の仕事の需要も高まっています。WebディレクターやWebデザイナーなどの仕事は、未経験者には難しいものも多く、経験者の時給は高めに設定される傾向があります。

クリエイティブ系では、IT系と同様に、スキルによって需要や時給が異なります。高時給を目指すなら、スキルアップが必須です。スキル習得を目指す場合は、可能な限り最新のスキルを身につけておくとよいでしょう。
 

医療・介護・福祉・教育

医療・介護・福祉・教育系は、資格をもっていなければできない職種です。このため、ほかの職種に比べると時給は高めに設定されています。

ただ、同じ職種であっても、看護師や薬剤師などと比べると医療事務・介護・ヘルパー・保育士などの時給相場は少し低めです。
 

その他(製造・物流・軽作業など)

製造・物流・軽作業などの主な仕事内容は幅広く、食品製造や配送ドライバー、工場での軽作業、部品の検査、パソコン・プリンター・OA機器の修理やメンテナンスなどがあります。

軽作業の場合はスキル不問のケースも少なくありません。未経験でも始めやすいのがメリットですが、全職種の時給相場から見ると、時給は少し低めなのが実際です。一方で、土木系の専門的なスキルを持っている場合は、時給が高めに設定されています。
 

派遣社員としての時給を上げたいなら

 
派遣社員としての時給は、仕事内容や自身のもつスキルなどによって変化します。時給を上げるためには、どのような方法があるのでしょうか。ここでは、3つの方法を挙げ、分かりやすく解説します。
 

資格取得・スキル習得を目指す

高時給に設定されている求人の多くは、スキルを習得していることが求められます。そのため資格を取得すれば、一定の知識や技術を有しているという証になります。
勤務時間を自分の生活に合わせやすい派遣社員として働きながら、資格取得を目指すことも可能です。派遣会社に相談すれば、働き方などを見直すこともできるでしょう。自分の経験やスキルについて一度整理してみるのもおすすめです。
 

キャリアアップを目指す

派遣社員としての経験を積みながら、キャリアアップを目指す方法もあります。派遣社員として働く場合は、契約が定められていますので、契約期間中に仕事を辞めることはできません。
契約終了のタイミングでより高い時給の仕事に転職したいと考えるなら、日ごろから情報を収集しておきましょう。
 

派遣会社に時給アップを交渉してみる

「長期にわたって勤めて、業務効率化が図れるようになった」「自身のスキルを高められた」との思いがあるのであれば、派遣会社に相談してみましょう。日ごろの勤務態度や業務成績次第で、派遣会社の担当者から派遣先企業へ時給アップの交渉を進めてくれます。
 

まとめ

 
派遣社員として三大都市圏やそのほかのエリアで働く場合の平均時給や、職種別の平均時給についてご紹介しました。派遣社員として働きながら、時給を上げる方法についてもアドバイスしています。より好条件で働きたいという場合は、高時給の求人や大手企業の求人を多数取り扱うマンパワーグループのJOBNETにご登録ください。スキルアップを目的とした無料のeラーニングや資格取得のサポートなども充実しています。
 
登録のご案内はこちらから
 


関連記事